28 Oct 2016
産後の貧血の原因は?いつまで続くの??
産後の貧血は、分娩時の出血による血液量の減少、授乳、寝不足、ストレスが大きな原因です。
◆分娩による血液量の減少
分娩では、かなりの量の出血があります。そのため産後は鉄分が不足し、貧血が起こりやすくなります。
◆母乳育児による鉄分不足
母乳育児をしていると特に貧血になりやすい傾向があります。母乳はお母さんの血液から作られていて鉄分が母乳に優先的に使われるため、授乳をすると鉄分が不足してしまうのです。
産後の貧血は、授乳が特に大きな原因となるので、離乳食が始まると、貧血も落ち着いてくることが多いようですが、早めに対処してくことが重要です。
◆育児による睡眠不足
産後はしばらく睡眠不足になりますが、慢性的に疲労していると、鉄分が不足してめまいが起きやすくなります。
◆子育てのストレス
慣れない育児へのストレスで自律神経のバランスが崩れて、疲れやすくなり、貧血やめまいが起こりやすくなることがあります。
産後の貧血対処法は??
◆周囲にサポートしてもらって休息を取る
まずは疲れたら休むということが大事です。睡眠不足や疲労から自律神経が乱れて貧血やめまいが起こることも多いので、周りを頼って頑張りすぎないようにし、赤ちゃんと一緒に休める時はできるだけ休息を取るようにしましょう。
◆鉄分を積極的にとり食事の栄養バランスに気をつける
血液をつくるには、鉄分のほか、たんぱく質、銅、マンガン、ビタミンB12、葉酸が必要とされます。緑黄色野菜やレバー、魚類、肉類、ひじきなどの海藻類、貝類などをとり、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
・鉄分を多く含む食品…牛ヒレ肉、レバー、牡蠣、あさり、しじみ、なまりぶし、卵黄、きくらげ、ほうれん草、のり、ひじき、大豆など
・銅を多く含む食品…わかめ、ひじきなどの海草類、貝類、豆類、ごま、なすなど
ビタミンB12を多く含む食品…魚の血合い、貝類、卵、のりなど
・葉酸を多く含む食品…牡蠣、アスパラガス、ブロッコリー、ほうれん草、バナナなど
サプリメントや鉄剤は効果ある??
サプリメントや鉄剤だけに頼るのではなくて、食事を第一にして、そこで不足してしまう分をサプリメントや鉄剤で上手に活用しましょう。鉄剤を使用する際は、医師に処方してもらいましょう。
貧血だけでなくむくみや吐き気がある場合は病院に行くべき??
めまいや貧血だけではなくて、その他にも症状がある場合には、自律神経失調症や不整脈といった他の病気の可能性もあるので、早めに病院を受診するようにしましょう。また、フワフワするような、ひどいめまいが一日中する場合は、精神的にストレスが相当溜まっているということも考えられるので、できるだけ体を動かしてできるだけ気持ちを解放するようにしましょう。
まとめ
産後体力が完全に回復しない中で家事や育児をすることは、体力的にも精神的にもとても大変です。この時期に無理をしすぎてしまうと、更年期の時に症状がきつくなる場合もあると言われているので、めまいや貧血がある場合は、我慢せずに周りに頼り、ひどい場合には病院で診察を受けるようにしましょう。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。