27 Oct 2016

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妊娠中のむくみ、原因は??
妊娠中はエストロゲンというホルモンの作用で、体内に水分を貯めこみやすくなるため、血中の水分量が3割から5割も増え全身がむくみやすい状態になります。
さらに、お腹の中で赤ちゃんが大きくなっていくと、脚の付け根の太い血管が圧迫されて、血流が心臓に戻りにくくなるため、脚がむくみやすくなってしまうのです。
また、ストレスや生活リズムが乱れからくる足の冷えや運動不足による血行不良、睡眠不足もむくみの原因になります。
普段の生活でできるむくみ対策は??
◆塩分を控える
食生活では、塩分を控え、水分をしっかりとるようにしましょう。利尿生活の高いカリウムが含まれるリンゴ、バナナ、キュウリ、ナス、納豆などの食品を摂ることはむくみ防止に効果的です。
◆日ごろのセルフケア
リンパマッサージやふくらはぎのマッサージなどでたまった水分を流したり、ウォーキングなどの軽めの運動をしたりすることも体の巡りを良くするために有効です。また、十分に睡眠を取る、寝ている時に足の下にクッションを置いて、足を少し高くして寝るなどのセルフケアが大切です。
妊婦さんのむくみに効果的なストレッチやマッサージは??
妊娠中の脚のむくみは、股関節の近くにある鼠蹊部が圧迫されて血流が戻りづらくなり、ふくらはぎに水分がたまっている状態なので、鼠蹊部とふくらはぎのストレッチをすることをおすすめします。
簡単にできるストレッチは、床に座って足を開き、つま先を伸ばしたり手前に倒したりする運動を両足同じように繰り返す運動です。(※お腹のはりや出血がある場合は避け、ストレッチの最中にお腹が張ることがあればすぐ中止して下さい。)
さらに、ふくらはぎのむくみには、リンパマッサージがおすすめです。膝の裏のリンパの通り道を親指でほぐして、その後に足首の方から上に向けて流すようにマッサージしましょう。これらは、1日1回か2回、夜寝る前や朝起きた時など、気持ちがいいなと思う範囲でやってみてください。
手足がむくんで痛いのは危険??
むくみがあまりにもひどく、痛みがある時、急激に体重が増加した時は、妊娠高血圧症候群の可能性もあるので、あまりにも症状が著しい時には産婦人科で診察を受けましょう。
妊娠高血圧症候群は、妊娠に伴って、高血圧、尿たんぱくといった症状が出る疾患です。赤ちゃんの発育が悪く低出生体重児になったり、悪化すると常位胎盤剥離を引き起こしたりします。また、早産になる、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまうということもあります。異常を感じる場合は早めにかかりつけの産科医に相談し、対策を取ることが重要です。
おすすめのむくみ解消グッズは?着圧靴下やお茶は効くの?薬は?
サポーターや着圧ソックスは、長時間していると締め付けがきつくなってしまうので、着用時間を守って正しく使いましょう。
むくみ解消ソックスは、ふくらはぎタイプ、太ももサポータータイプ、就寝時に履くタイプなどいろいろな種類があります。体を締め付けないサイズを選んで、むくみの気になる時に活用しましょう。全体の血行が促される太ももタイプがおすすめです。
お茶は利尿作用が高く、体の中の循環を良くするには適しています。むくみがあると水分を控えがちですが、しっかり水分を摂ることが必要ですので、利尿作用の高い杜仲茶などで十分に補給するようにしましょう。
薬については、自己判断で使うことはおすすめできません。塩分を控える、血行を流す、睡眠をたっぷり取るといったセルフケアをして、それでも気になるようであれば、かかりつけの産科医に相談をしてください。
まとめ
妊娠中は、ホルモンバランスの変化でむくみやすくなっています。むくみがひどいと、こむら返りが起きてしまうこともあるので、できるだけセルフケアをして体の中の循環を整えるようにしましょう。
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