24 Aug 2016
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夫婦仲が悪いと子供にどう影響する?
子供にとっては、家庭の中が社会のようなものです。夫婦仲が悪く、両親が喧嘩ばかりしていると、子供は世の中が安全ではないと感じてしまいます。言ってみれば、戦争が起きている戦場にいるのと同じような感覚です。子供は安全な環境で守られるべき存在なのに、誰にも守られなければ、非常に強い不安感や恐怖に襲われます。
そういったことから、喧嘩の絶えない環境や家族間に問題を抱える家庭の子供たちの中には心や体の問題を抱えて苦しんでいる子たちがいます。
また、子供の頃には問題が出なくても大人になってから、自己肯定感を持てなくなり、罪悪感を持ちやすくなるケースもあるのです。
例えば仕事をしている中で、「自分が間違ってるんじゃないか?」「私が悪いんじゃないか?」と自分を責め、自己否定してしまうということがあります。
仲の悪い夫婦が子供の前で注意すべきことは?
どうしても喧嘩になってしまうときは、お子さんがいない所で喧嘩をすることが望ましいです。大きな声を出して罵ったりしていると、音や顔、雰囲気に子供は恐怖を感じ、その恐怖をどうすることもできず心の中にずっと抱えてしまうことになります。
また、子供の前で喧嘩をして、後で仲直りをした場合は、「お父さんお母さんは、喧嘩をしたけど、お話をして仲直りしました」と子供に仲直りしたことを伝えると子供は安心できるようです。
例えば、夜喧嘩をして、朝起きた時に、お母さんとお父さんが仲良くしていたら、子供にとっては何が起きたかわかりません。理由がわからないこと、何が起きているのか把握できないことに、人間は不安を感じるようにできていますので、このように事のいきさつを伝えることは、子供の心の安定にとってとても大切です。
そして、この世の中で、もしも何か良くないことが起きても、それは修復するのだという子供の心の中の安心感にもつながっていくと思います。
夫婦仲が悪くても離婚はしない方が良い?子供に離婚はどう影響する?
子供は親が幸せなこと、特に母親が幸せなことを望んでいます。そのため、お母さんがとても辛いのに我慢をし、離婚したいのに離婚しないでいるという状況はお子さんのためにいいこととは言い切れません。離婚をしてお母さんが辛い状況から逃れ、子供と一緒に幸せに暮らせるのであれば、お母さんが辛い状況に耐えているより、子供にとっては心配が少ないように思います。ですから、我慢して辛い思いをしているよりもお母さんがのびのびと生活できる環境を選びましょう。
特にDV(家庭内暴力)のようなことがある場合は、子供のためにも夫婦間の距離を置くことを考えましょう。暴力を見ることは子供にとって大きな恐怖感となりますし、DVは命の危険、心身へのダメージが大きいので、ご自分とお子さんを守る一番いい方法を考える必要があると思います。
離婚すべきか悩まれている方は、まずはご自身の気持ちを大切にし、今、自分自身が幸せなのかどうかを考えることからはじめてみてください。
夫婦仲が悪い時、どうしたら改善する?解決法は?
コミュニケーションの仕方の問題で仲が悪くなってしまっている場合、カウンセリング理論に基づいた相手の人格タイプを学ぶことによって夫婦仲を改善できることもあります。
例えば、女性は表情のタイプが男性に比べて笑顔の場合が多く、反対に男性は素の顔が笑顔ではなく真顔タイプの方が多いのです。人は自分と同じような表情や接し方に安心感を抱くので、自分が笑顔タイプの人は相手が笑顔だと安心し、自分が真顔タイプの人は相手があまりニコニコしていると、あまり居心地が良くありません。
ですから、ご夫婦で表情のタイプが違う場合は、自分が相手に表情を合わせていくことで関係が良くなることもあります。また、相手は自分に不愛想にしているわけではなく元々こういう表情をするタイプなのだと理解することで夫婦仲が改善していったケースもあります。
表情以外にも、しゃべり方や話す内容、身振り手振りなどにも人格のタイプが出ていますので、よく観察し相手は自分とは違うタイプなのだと知り、理解することによって今までとは違うものが見えてくる可能性は十分あると思います。
まとめ
夫婦仲が悪いと、毎日が非常にストレスフルで耐えがたいものだと思います。改善したくてもなかなか難しいところだとは思いますが、本当に改善したいと望まれたときにはきっと解決策はあります。
少なくともご自身の心の持ち方を変化させていくことは可能ですので、まずはご自身の相手に対するストレスを軽減するために専門家へ相談するなどご自身を助けることから始められてください。
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