赤ちゃんと視線が合わないのはなぜ?原因や病気の可能性は?


赤ちゃんと視線が合わない・視線をそらすのはなぜ?原因や病気の可能性はある?

◆背中に緊張がある

視線をそらしてしまう原因の一つとして、背中の緊張が挙げられます。緊張があるとリラックスして周りの物を見ることができないため、目を合わせられない場合があります。

◆目の病気の可能性

目の病気の可能性もあります。例えば目が中に寄っている内斜視や黒目が外側に寄っている外斜視の場合は、視線が合いづらくなります。

◆自閉症・発達障害の可能性

名前を呼んでも目をこちらの方に向けない自閉症の子供もいます。自閉症の場合、目を合わすととても緊張してしまったり、恐怖感を覚えたり、目を見ることが不快になることがあります。ただし、自閉症でも視線が合う子供はいるので、視線が合わないからといって自閉症、合うから自閉症ではないとは言えません。

◆性格的なもの

引っ込み思案で目を合わせない子供もいるので、性格的な問題もないとは言いきれません。

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赤ちゃんと視線が合うのはいつから?

生まれたばかりの赤ちゃんは視力もまだ0.02〜0.03ぐらいなので、しっかり視線を合わせることは難しいものです。視線が合うようになってくるのは、目の前の物を捉えられるようになる生後2か月頃で、その頃から少しずつ目が合うようになってきます。

2、3か月ぐらいになってきたら、こちらが話しかるとこっちを向いたり、同じように声を出してくれたりし始めます。赤ちゃんの体を正面に向けてあげて、1番目が合いやすい30センチくらいの距離で話し掛けてあげましょう。
しかし、視線が合うようになってから、他の物に興味がいって、しばらくするとまたきょろきょろし始めることもあります。例えば他に音がすれば音の方に目は動きますし、音やいろいろな動きを感じてきょろきょろすることは普通にあります。ただ、音などの原因がなくてもうまくアイコンタクトがとれなくなってきた時は、顔の正面で歌を歌ってあげたり、おもちゃで誘ってあげたり、見てほしい人を方に向くように誘ってあげて焦点が合うようにしてあげることが大事です。

また、お母さんが正面に抱いてあげて、顔の位置がお母さんの顔と向き合うようにして合わせてあげると視線は合いますが、顎が上がっていたり、体がのけぞったりしている時は視線が合いにくいので、視線を合わせたい時は、まず赤ちゃんの姿勢に気をつけてください。shutterstock_154021679 (1)

赤ちゃんの視線が上を見たり下を見たり、ずっとキョロキョロしているのは異常なの?

新生児の赤ちゃんと1歳前ぐらいの赤ちゃんの目のキョロキョロは意味合いが違ってきます。新生児の場合は、電気が眩しいだけでも、顔をしかめたり、目をきょろきょろさせたりするので、特に心配する必要はありません。

大きくなった子供で、きょろきょろとした目の動きが規則的に起こる、時間が長い、声をかけてもおさまらない、こちらからの働きかけでも治らないという場合は、病気が原因となっていることもあるので、小児科の先生に相談してみるといいでしょう。

授乳中に赤ちゃんと視線が合わないのはなぜ?心配すべき?

お母さんが話をしていても、赤ちゃんが眠たかったり、飲むことに一生懸命になっていたり、授乳姿勢が反ったようになっている時は、目が合いにくいことがあります。しっかり顎が引けて、きちんと飲めていて、なおかつ赤ちゃんがリラックスしていると、お母さんの声掛けに応じて目が合うことが多いです。
授乳中に目が合わないと、信頼されていないと思ってしまうお母さんも多いかもしれませんが、授乳時間だけがアイコンタクトできる時間ではないので、それ以外の時に目が合うようであれば問題ありません。shutterstock_118667500

新生児の目の動きがおかしい場合の原因と対策は?

新生児の時は、暗い世界から出てきたばかりで、とても眩しく感じています。そのため、しかめっ面をしたり、目をうっすら開けたり、きょろきょろすることがすごく多いです。また、寝ているのか起きているのか分からない時に目がくるくる動いてる赤ちゃんも多いです。
もし、眩しそうだと思ったら電気の位置や寝る位置を変えてみたりしましょう。あまりにも不自然だと思えば、小児科の先生に相談していただけたらいいと思います。

まとめ

赤ちゃんと視線が合わなくても、ちょっとの時間でいいので、お母さんが優しく赤ちゃんの瞳を見つめてあげてください。その時には反応が少ないかもしれませんが、温かく見守っていると母親の気持ちは伝わるものです。心配そうな表情で赤ちゃんを見るよりも、「ここにいるよ」という温かい目で見てあげた方が赤ちゃんも安心しますので、意識してみてください。

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