1 Aug 2016

目次
赤ちゃんのお座りが遅い原因は何?病気の可能性はあるの?
お座りをするには、重たい頭を支えなければいけないので、それを支えるだけの腹筋・背筋が必要です。その準備ができていなかったり、少し筋肉が柔らかかったりするお子さんはお座りが遅くなります。
また、お座りには、バランス、筋肉、神経などいろいろな体の機能が関連しているので、できない場合は病気の可能性もあります。できる時期には個人差がありますが、10ヶ月検診くらいでお座りがなかなか安定しないという場合には、病院の先生のから「検査をしましょう」と言われることもあります。
赤ちゃんのお座りはいつから?お座りしない時の練習法は?
「お座りをできる」と言っても、親が座らせたら座るということと、自分で座るということでは全く発達状態が違います。親が座らせて座ることは6ヶ月ぐらいからでも、できる子供はいます。自分で座るためには、ハイハイできることが前提となるので、生後8~9ケ月ぐらいになります。
◆お座りの姿勢の練習
生後6ヶ月くらいのお子さんで、座る姿勢を練習させたい場合は、まず赤ちゃんの体を座る形にしてみます。そうすると赤ちゃんは足をあぐらのように曲げて手を前についてお座りをしようとします。その時にぐらぐらして手がつけなかったり、前にべたっと倒れてしまったりする時は、胴体を支えて左右にゆらゆら揺らして、姿勢の重心移動をさせてあげましょう。そうすると、自然と体の重心を真ん中に戻そうとする力が働き、転びそうになっても瞬時に体を支える運動機能が成長してきます。
◆ハイハイから自分で座る練習
ハイハイはしているけれど、うまく後ろに座れない時には、四つばいの姿勢にさせておいて、お尻の方に重心を移動して、ぺたんとお尻がつくように誘導してあげましょう。例えば、おもちゃを使う方法が有効です。ハイハイをしている時におもちゃを片手側に出すと、片手を伸ばして、手と膝で体を支える状態になります。そして、おもちゃを上の方に上げていくと、重心が後ろにかかってそのまま座ることができる場合があります。
赤ちゃんのお座りが遅い時はお座り補助グッズを使うべき?効果はあるの?
最初のお座りで練習してほしいことは、しっかり足を広げて、太ももを使いながら全身で支えることです。そうすると、バランスもとりやすくなってきます。そのような点から、お尻と太ももをすっぽり固定するタイプの補助グッズは、自分で支える筋力が付きづらくなるため、使い方を考えた方がいいでしょう。
補助グッズを使うよりも、重心を移動させる体操や遊びで鍛えて、座るために必要な力を伸ばしてあげた方がいいと思います。
お座りが嫌いな赤ちゃんにはどうすれば良い?楽しみながらできるお座りの仕方は?
お座りが嫌いというよりは、椅子に座るのが嫌いということはよくあります。それは、背もたれが背中に当たるのが嫌、椅子の感覚が嫌ということなので、お座り自体が嫌いというわけではありません。
そういう場合は無理にそこに座らせず、背中のマッサージをしてあげたり、チャイルドシートと赤ちゃんの腰の間にタオルを挟んであげたり、クッション性がある低反発系の薄いマットやクッションを挟むだけでも改善されることがあります。
お座りしてもよく転倒してしまう時の対処法は?頭をぶつけないための対策って?
最初の頃は傾いた方向によく転んでしまいます。転びそうになっても手をつく反射が出ない時期は、危なくないように周りにクッションを置き、危険を防止できるように気を付けましょう。特に1歳前までは安定性が悪いと、後ろに頭を打ってしまうこともあるので、ママのあぐらの中で練習させるようにし、1人だけで座っている状態で放っておかないことが大事です。
まとめ
お座りが遅いという子供の中には、それまでの段階でできるようになるべき動きが苦手という子もいます。ですから、お座りが遅いと心配する前に、まずはうつ伏せや寝返りがきちんとできているか確認してみましょう。
また、お座りを最初に覚えてしまうと、座ったままで動きたくなくなる子供もいますので、お座りだけを覚えさせないように、動きを取り入れた遊びをたくさんさせてあげることも大切です。特に、床でごろごろ転がる遊びはおすすめです。
正しい体の発達の順番でお座りができるようになるという意味でもうつ伏せでしっかり遊ぶことは大事なので、いきなり座らせる練習を始めるのではなく、そこに少し時間を割いてもらうといいと思います。
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