子供のわがままの上手な対処法や叱り方は?


子供がわがままになる原因は何??

◆親が子供に構いすぎる

一番大きな原因は、親が子どもに構い過ぎることです。例えば、お子さんが他の子のおもちゃをとってしまった時間髪入れずに「返しなさい。ごめんね、この子すぐとっちゃうのよ」とフォローする母親。相手の親御さんもいらっしゃいますので状況にもよりますが、少し見守り、子ども自身に考えさせることがとても大切です。

ケンカは反省するチャンスなのです。そこでママがすぐに助けてしまうと、子どもの「悪かったな」という気持ちが「ママがフォローしてくれる」というよくない安心感にすり替わってしまい、わがままがエスカレートする可能性があります。

食事の時もずっと親がスプーンで食べさせていたら、掴み食べをしてスプーンを持ちお箸 を使うというステップを覚えられず、食への興味も沸きません。子どもは、自分で食べて初めて選ぶ楽しさや達成感を感じます。

◆愛情不足

親と一緒にいる時間が少ない、話を聞いてもらえないなど、親の関心が自分にないと感じた時、子どもは深く傷つきます。大人を困らせたり、天邪鬼な発言をする子は寂しいのです。しっかりと向き合い、心を安定した状態に戻してあげることが大切です。一緒にいる時間に話を聞いてあげたり、月に一日だけでいいので、お子さんと二人で過ごす日を作りましょう。お家で遊んでも、お出かけをしても何でもいいです。ママも楽しめる内容だと最高です。ママに大切にされた思い出が子供の宝物になります。
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どこからがわがまま??叱る基準は??

どこからが叱るべきわがままなのか、線引きをする必要はありません。育児は、お子さん一人一人で全く違うものなので、マニュアルがないのです。
例えば、2回目までは許せたことも3回目は「許せない」と思うこともありますよね。ですから、叱るタイミングは、ママが「いけない!」と思った時でいい。大事なのはむしろ、その時の叱り方です。「あー、またそんなことやって」「ダメねー」というようなゆるい感じで流してしまうと子供にはひびきません。「叱る」時は、なぁなぁにしてはいけないのです。

また、長々叱ると「そもそも何で怒られていたんだっけ?」とお子さんが分からなくなってしまいますので気をつけましょう。目を見ながら「ママはこんなことされたら悲しい。」と伝えてみて下さい。感情に訴えかける伝え方をすると子どもの心に響きます。

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子供のよくあるわがまま例と対処法!泣き止まない時は?

◆特定のものしか食べたくない

子どもが同じものしか食べない時は、調理法や食べる環境を変えてみましょう。時には外で、お友達と一緒に食べるというのもいいですね。周りの子が美味しそうに食べているとあっさり食べられるようになったりすることもあります。

また、特定のものしか食べない場合は、そもそもお腹が減っていないという場合もあります。食前に間食してしまうと空腹感がなく、自分の好きなものしか食べたがらないのです。

その他、親が与えることを諦めていないか?というところもポイントです。昨日までは食べられなかった食材が次の日あっさり食べられるようになる。それが子どもの面白いところですから、何度かチャレンジさせてあげてください。

また、1歳頃に急速に味覚が発達する時期があります。急に味が分かるようになって、敏感になるのです。私の息子は2週間くらいパンやジュース、サツマイモなど決まったものしか受付けませんでした。そういう時は無理せず食べられる物を用意してあげて下さい。食事は「楽しい雰囲気で」が大原則。食べない時に監視官にならないように私も心掛けています。

◆お気に入りのおもちゃを離さない・貸せない

これも、よくある事例です。1歳半~3歳頃のイヤイヤ期に多いですね。モンテッソーリ教育ではこの時期を「敏感期」といい、子どもの心を育む大切な期間だといわれています。特定のおもちゃを手放さない子がいたら、そのおもちゃ以外で遊んでいる時がチャンス!「このおもちゃ凄く面白いよね」と声をかけたりして、遊びを広げてあげましょう。お友達におもちゃを譲る姿を見たら「よく我慢したね~。見てたよ、偉いね」と認めてあげて下さい。このように認めてあげるとお子さんは自分自身に花丸を付けることができ、嬉しい気持ちになります。そして、お友達と別れた後にはそのおもちゃで思いきり遊ばせてあげましょう。

◆お菓子を買って欲しくてスーパーで泣く

理由があって、お菓子を「買わない」と決めている日もあると思います。泣き止まないほど泣いている時は”叱っても全く聞こえていない”(耳に入っていないので)まずは落ち着かせることが大切です。その場を離れて座ったり、背中をさすってあげましょう。また、ママが買い物を”諦める=中断”することも一つの手です。そうすると泣いている子どもを連れながら買い物を続行するというイライラをなくすことができます。お菓子を買わないと決めているのなら、買い物帰りに公園に行って遊んだり、ゲーム感覚で一緒に商品を探したりと子どもにとっての「楽しみ」を与えてあげるとお子さんも退屈しないと思います。

◆わざと天邪鬼な発言をして注意され、泣いて暴れる

わがままな子はママに構ってほしいという甘えん坊な子が多いです。「私(僕)を見て~!」「一緒に遊んで~!」と言いたいのですが、それが我慢や恥ずかしさによって反発に変わっています。このような子どもは、赤ちゃんのいるご家庭の上のお子さんに多いですね。反発を毎回注意していると、双方が嫌になるので、流れを変えてみるといいと思います。

甘えん坊なかまってちゃんは思いきり構いましょう。絵を描いているなら「これは何で赤にしたの?」とか「この色使い綺麗だなぁ」とかたくさん言葉をかけてみると、少しずつ子どもの心が緩んできます。お子さんが話し出したら全部聞いてあげて下さい。そして、思いきり共感してみて下さい。子どもはみんな本当は愛情深い優しい子です。お子さんが心を開くと、お母さんに分かって欲しい「問題の本質」が出てきます。

子供のわがままを直すために親が気をつけるべき習慣や行動は?

◆親が頑固になると子供も頑固になる

親が頑固だと子どもも譲らない場合が多いです。躾のため叱ることも必要ですが、生活はリラックスできて楽しくないと心が安まりません。家庭はあくまで、羽を休ませる場所なのです。時には子どもの意見が正しい場合もありますので、そのような時には柔軟に対応しましょう。

◆子供にとっての大人が親だけになるのはよくない

子どもはたくさんの人の影響を受けて育ちますが、普段両親としか関わりのない子は考え方が通り一遍になりがちです。

友達、親戚、近所の人など多くの人とコミュニケーションをとりましょう。「こんな考え方があるんだ」「こんな人もいるんだ」と柔軟な考え方ができるようになり、世界が広がるのです。そうすると、自分中心の考えも変化し、他人のことも考えられる心が自然と育まれていきます。
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まとめ

親の気持ちは子どもに伝染します。わがままな子どもで悩みを抱えている方は、気持ちに余裕がなくイライラしている場合が多いです。まずはママからハッピーになれる環境を作りましょう。

お子さんが「あれをしたい、これをしたい」と主張が激しいなら夕飯は事前に作っておいたり、出来合いのものにしたりして、とことん遊びにつきあうのも一つの手です。もしくは、ご自分の趣味や身体のケアにお子さんを連れて行って、楽しさや癒しを子どもと共有するのもいいですね。

ママの表情がほぐれるとお子さんの心も和みます。生活の中で同じことを繰り返すとストレスが溜まることも多いです。時には変化を加えて育児を楽しみましょう。

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