24 Jun 2016
目次
赤ちゃんとのスキンシップの効果は?
赤ちゃんとのスキンシップは、「赤ちゃんの心や身体の発達になくてはならないもの!」と言っても過言ではありません。スキンシップと一言にいっても、おもちゃで遊んだり、だっこをしたり、いろんなスキンシップの方法があると思います。
特に、お肌とお肌が触れ合うスキンシップは、赤ちゃんの心の発達に大切なものです。
たとえば、あなたが何か心が傷つくような出来事があったとき、両親や友達、恋人にそっと抱きしめられた経験はありませんか?抱きしめられると、心の傷が癒されるような気持ちになったことはありませんか?そのような経験と同じように、触れることで赤ちゃんの心にダイレクトに愛情を伝えることができるのです。また、お肌=皮膚は、“第二の脳”とも言われています。皮膚への刺激が、身体全体への良い刺激となるといわれています。
それくらい、お肌とお肌が触れ合うスキンシップは、赤ちゃんの心の発達には欠かせないものであることが、お分かりいただけるかと思います。
赤ちゃんとスキンシップ不足の方におすすめの方法とは?
そうは言っても、赤ちゃんとのスキンシップの方法がよくわからないというお母さんも多いのではないでしょうか。そこで、おうちでもできる簡単な方法を2つ、ご紹介します。
1つめは、抱っこ(またはおんぶ)です。
今では、「泣いたら抱っこ。」が当たり前になってきていますが、おじいちゃん、おばあちゃんから「すぐ抱っこしたら、抱き癖がつく。」ということを聞いたことはありませんか。
実はこれ、戦後すぐに日本に伝わった、昔の欧米の合理的な育児法の影響なのです。泣いても抱っこしない、ミルクは決まった時間にしかあげない、キスしてはいけないなど、赤ちゃんの気持ちを無視した育児法が広まっていたのです。現在では、欧米でもこの育児法による悪影響が懸念され、見直されています。
母親のぬくもりや心臓の音が聞こえる抱っこが、赤ちゃんにとって一番落ち着きます。泣いたら抱っこはもちろんですが、「スキンシップの方法がよくわからない」という場合は、まずは赤ちゃんをそっと抱き上げます。そして、「天気がいいね~。」など、今見えているものを言葉にして、赤ちゃんの目を見ながら、お話してあげるといいでしょう。
2つめは、ベビーマッサージです。
ベビーマッサージは、お肌とお肌が直接触れ合うことができるので、おすすめのスキンシップ方法のひとつです。ママも赤ちゃんもゆったりと落ち着いている時間に、1~2分でもいいので、ベビーマッサージをしてみましょう。ママは赤ちゃんと向き合うことになるので、ママが大好きな赤ちゃんは、それだけでも大喜びなのですよ。
今では、たくさんのベビーマッサージ教室が全国で開催されています。おうちの近所や、気になるお教室を探してみて、一度レッスンを受けてみるのもいいでしょう。
赤ちゃんとたくさんスキンシップをとれる手遊び歌のやり方は?
スキンシップのひとつとして、手遊び歌もあります。
動画サイトなどを検索すると、0歳の赤ちゃんと楽しめる手遊び歌も、たくさん紹介されています。そういったものの中から、簡単で覚えやすいものを選んで、赤ちゃんと一緒に遊んでみるのもいいでしょう。そのとき、赤ちゃんと一緒に動画を見ながら遊ぶのではなく、お母さんが覚えるために動画を使用するということに注意してくださいね。
動画が見れなかったり、知っている手遊び歌がなかったりという場合は、自分でアレンジすることもおすすめです。ご自身が知っている歌や好きな歌で、短めでゆったりとしたテンポの歌はありませんか?テンポの遅い曲のほうが赤ちゃんが理解しやすく、赤ちゃんとじっくり触れ合えるのでスキンシップには適しているのです。手遊び歌をあまり知らない場合は、童謡でも構いません。歌に合わせて、赤ちゃんの手を軽く握って動かしてみたり、赤ちゃんの頭から足先を、ママの両手でやさしくなでてあげたりするだけでも、立派な手遊び歌になりますよ。
ママと赤ちゃんが楽しみながら、たくさんスキンシップのとれる方法を見つければ、世界に一つだけのオリジナルの手遊び歌が完成です。ぜひ参考にしていただき、親子でオリジナルの手遊びを作ってみてくださいね。
父親・母親が赤ちゃんとスキンシップをとることの重要性とは?
父親・母親が赤ちゃんとスキンシップをとることは、赤ちゃんの心と身体の発達に良い影響をもたらすだけではありません。父親や母親の親としての自覚、「この子を守らなくては。」という想いや、親子の絆をはぐくむことにつながります。特に父親は、妊娠期間をおなかの赤ちゃんと一緒に過ごしている母親と違って、突然“親”になります。パパになるということに気持ちがついていかないこともあるかもしれませんが、スキンシップをして触れ合い続けることで、赤ちゃんとの絆をはぐくむことができるのではないでしょうか。
スキンシップをしないとどんな影響が出る?スキンシップをしない恐ろしい実験から学べることは?
はじめに少しご紹介した、昔の欧米の育児法は、抱っこやキスといった、スキンシップは、必要最低限しかしてはいけない、というものでした。このような育児法で育った赤ちゃんは、不安が強かったり、感受性に乏しかったり、周囲に関心がもてなかったり、信頼感をはぐくめないといった影響がみられました。
また、赤ちゃんのときスキンシップが不足していたこどもは、思春期など成長したときに、「キレやすい」「イライラしている」「ストレスを溜めやすい」といった傾向が強いことを示した実験もあります。
もちろん、スキンシップ以外の影響も考えられますが、普段からスキンシップを多くとっている赤ちゃんと、とっていない赤ちゃんとでは、このような差がみられる傾向にあります。そのため、赤ちゃんのうちから積極的にスキンシップをとることは、とても大切になってきます。
まとめ
毎日赤ちゃんと過ごす母親にとって、どのようにスキンシップをとればいいかわからなくなることもありますよね。頭で難しく考えず、赤ちゃんを抱っこしたり、目をみて語りかけてあげたりするだけでも、立派なスキンシップになりますよ。ママも赤ちゃんと一緒に楽しむことが、一番のスキンシップにつながるのではないでしょうか。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。