17 Jun 2016
目次
ベビーマッサージはいつからはじめるの?
ベビーマッサージは、生後すぐから始められますが、オイルを使うのは2ヶ月以降がおすすめです。服を脱がせてマッサージすることになるので、体温調節が未熟な時期には控えておいた方がいいでしょう。月齢が低いうちは、肌着の上から優しく撫でてあげましょう。オイルを使ってのマッサージは、皮膚の摩擦を避け、心地よさも高まるので、2ヶ月頃から使ってみましょう。
また、いわゆる一般的なベビーマッサージは赤ちゃんの肌に直接触れる産後のものだと考えられていますが、私はベビーマッサージを妊娠中からでも始められるものだと思っています。赤ちゃんを想いながらお腹の上からさすってあげることが、もうすでにベビーマッサージだと思うのです。触れてもらっている感覚はお腹の中の赤ちゃんにもあります。ですから、お腹を優しく撫でてあげるだけで、充分にベビーマッサージですよね。妊娠中でもお腹の中の赤ちゃんを意識して撫でて、赤ちゃんに話しかけてあげてほしいですね。
ベビーマッサージの効果は?
◆親子の絆を作る
ベビーマッサージには、効果がたくさんありますが、最大の効果は、親子の絆を作ること。赤ちゃんは親に触れてもらうことで、自分が大切にされているのだと言うことを感じ取ります。お母さんの方は、赤ちゃんに触れることで、より赤ちゃんへの愛情が深まります。
◆免疫力が上がり、体調が良くなる
赤ちゃんの免疫力が上がることもメリットの一つ。マッサージでリンパなどを流すので、老廃物を排出しやすくなり、体調が良くなります。さらに、触れてもらうことで精神的にもリラックスし、免疫力があがるのです。風邪をひきにくい子になるとも言われています。
あとは便秘の赤ちゃんにもおすすめです。お腹のマッサージが腸の動きを良くし、便秘改善につながります。
◆夜泣きの軽減
また、眠りの質が良くなることで、夜泣きの軽減も期待できます。触れられることでストレスが解消され、リラックスでき、穏やかな気持ちになって夜泣き軽減につながります。マッサージが適度な運動になり眠りやすいということもあります。
◆ママも幸せな気持ちに
ベビーマッサージによるお母さんへの効果もあります。赤ちゃんに触れることで、幸福ホルモンというものが出ます。これは「気持ちいいな」「幸せだな」と感じるホルモンです。赤ちゃんの肌に触れることで、お母さんの中にも良いホルモンが出て、前向きな気持ちにさせてくれるのです。また、お母さんが自分が赤ちゃんにしてあげられることがあるということで、育児の自信にも繋がっていくのです。
ベビーマッサージには何が必要?まず準備すべきものって?
◆オイル・バスタオル・水分補給の準備
ベビーマッサージはオイルでやる場合が多いですが、オイル無しでも充分にできます。オイル無しで行うとき、赤ちゃんは肌着一枚くらいにすると良いでしょう。たくさん服を着ていると、マッサージで血行が良くなって汗が出たときに赤ちゃんが不快感を感じることがあります。
オイルを使うときは裸にして行うので、バスタオルを敷いて、その上に赤ちゃんを寝かせてオイルの用意をします。マッサージの後は喉が渇いていますので、母乳を飲ませるか、お茶かミルクを飲ませます。
◆部屋の環境を整える
部屋の温度は暑過ぎず、裸になっても寒くない25度から26度くらいがいいでしょう。あとは隙間風がはいらないように気をつけてください。音楽を流すのも良いでしょう。ただし、赤ちゃんの気が散らないように、テレビは消すようにしましょう。赤ちゃんができるだけリラックスできる空間づくりを心がけてください。
ベビーマッサージの手順・やり方は?
ベビーの時期は、まず触れ方が大切です。掌全体を赤ちゃんのお肌にしっかりつけて、中心から外に向けてマッサージすることが基本です。体の中心から外へ向けてマッサージするということを覚えておきましょう。これは人間の体が外へ向かって成長する自然な流れで、このようにすることで赤ちゃんが落ち着いて気持ちよくマッサージを受けられるのです。
① はじめに足のマッサージ
はじめは、まず足からです。足は、おむつ換えなどで触れられることに慣れていて赤ちゃんも抵抗がないのです。太ももから足先に向かって撫でおろしてマッサージします。
② お腹と胸を優しくマッサージ
お腹は腸の流れに沿って、お母さんから見て時計回りでマッサージします。おへその下から大腸の上を通る感じで、円を書くように優しく手のひらを動かします。力加減は撫でるくらいです。オイルを使っているなら摩擦がないので、少し圧力がかかるくらいでも大丈夫です。
胸は、胸の上で大きなハートを書きます。両手でおへそから胸を通って肩くらいまで行き、半円を描いておへそに戻ります。
③ うつぶせにして背中をマッサージ
背中は赤ちゃんをうつぶせにして行います。うつぶせにした背中を、首の後ろからお尻の下まで、背筋が真っすぐ伸びるように両手で交互に撫でおろします。片手が背中を離れる前に、もう一方の手が首の後ろにある感じです。手の動きが途切れないと赤ちゃんは気持ちよく感じます。
④ 手のひらをマッサージ
手は、第2の脳と言われるぐらい、手の感覚から脳が発達していくので、手のひらもたくさん触ってあげましょう。お母さんの親指を潜り込ませて円を描くようにマッサージしたり、もみもみしたりしてあげてください。
⑤ 最後に全身をなでて、終わり
最後に、「マッサージ終わりだよ~」と声をかけながら、頭から足先までをなでて、終わりましょう。
ベビーマッサージで注意することって?
◆予防接種後は控える
予防接種を受けた24時間以内は控えてください。熱が出たり副反応が起こったりする場合もあります。そんなときにマッサージをすると何が原因で熱が上がったのか?わからなくなってしまいます。予防接種の副反応自体、24時間は様子を見た方が良いでしょう。
◆赤ちゃんが泣いたらやめる
他には、赤ちゃんが泣いたらやめましょう。やはり「気持ち良いな」「嬉しいな」という気持ちで行うからこそ意味があると思うからです。マッサージはノルマではありません。赤ちゃんの気持ちを大切にし、マッサージを受け入れてくれるときに行うようにしましょう。
◆長時間やりすぎず、水分補給する
ベビーマッサージは15分から20分で終わるくらいがちょうどいいのです。やり過ぎても赤ちゃんが疲れてしまいます。また、マッサージすると喉も乾きますので、途中で水分補給すると言うよりは、喉が渇く前に終わりするよう心がけましょう。マッサージが終わったらバスタオルで赤ちゃんを包んで抱き上げて、「マッサージを受けてくれてありがとうね!」と感謝の気持ちを伝えましょう。そして授乳など水分補給をします。
◆赤ちゃんの肌を傷つけないように
赤ちゃんの肌はデリケートですから、傷つけないよう注意することが重要です。お母さんの爪は短く切り、時計やアクセサリーは外しましょう。
また、手を清潔な状態にしてから始めるように気をつけてくださいね。
まとめ
ベビーマッサージはお母さんと赤ちゃんに良いことがたくさんあります。たくさん撫でてあげて、親子の大切な時間にしてくださいね。
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