妊娠生活が長い・・・と感じる人が、今を思いっきり楽しむ方法


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妊娠生活は長くて辛い、疲れた・・・そう感じている人へのアドバイスは?

◆妊娠生活を長く感じる方へ

人の妊娠期間はだいたい280日ですが、この期間、常にママになる事だけに集中して前向きの感情で過ごせるものでもありませんよね。時には妊娠生活を「長いな~。」「辛いな。」「疲れたな。」といった気持ちや、周囲の期待の声にうんざりするような気持ちになってしまうこともあるでしょう。そんな自分の気持ちに気づいたら、それも妊婦さん誰しもが通るこころの“つわり”と思ってください。こんな時はあまり先を見ないで毎日の生活の中に、少し新しい出来事を取り入れられたらいかがでしょう。例えば手作りベビーグッズにチャレンジしてみるとか、英語の学習にチャレンジしてみるといったことも良いでしょう。そのようなことにチャレンジできるようであれば“こころのつわり”もしばらくすれば終わりを迎えますので、安心してください。

ただ日常生活のリズムが乱れてしまう程、思い詰めてしまって「辛く」感じる方はご自分で何とかしようと思わず、助産師さんや保健師さんに相談しましょう。
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妊娠生活におすすめの楽しみ方って?妊婦であることを思いっきり楽しむには?楽しい妊娠生活のご提案!

これまで何千人もの妊婦さんとお目にかかってきた経験と、私自身の体験も踏まえて妊娠生活におすすめの楽しみ方をご紹介しましょう。
妊娠期間は280日(40週)ですが妊娠期間のどの時期にあたるかで、楽しみ方も少しずつ変わってきますので、それを踏まえてお話ししましょう。

妊娠初期(妊娠0~15週)
妊娠5~6週位に入ると“つわり”の症状が現れる方も少なくないですね。
この時期は「楽しんでください。」という言葉は、正直に言うとかけられません。
「楽しいことを考える。」そんなことできませんよね。そんな時は「私はつわりで辛いんだ。毎日がつらい・つまらないのは“つわり”のせいなのだ。」と自分で認めましょう。
ここで勘違いしてはいけないことは、「妊娠したからつらい」わけではないということです。今が「つわり」の時期だからつらいのです。少し時間は必要ですが、新しい命が宿ったことに貴方の身体が慣れてくれば、自然とつわりは落ち着きます。先ずは焦らず、つわりの時期から抜け出せる時を待ちましょう。

この時期でもつわりのない方、つわりが終わった方は貴方のワクワクを大切にしましょう。
お仕事にワクワクを感じられる方は、今まで通りお仕事頑張ってください。
職場によっては、通勤時間への配慮ができたり職場環境への配慮が行われたりする事もあります。妊娠が確定すれば、早めに職場へ報告することも楽しく仕事を続けていくためには必要です。

趣味にワクワクされる方は、ぜひとも趣味を楽しんでください。妊娠される以前からダンスやウォーキング等の軽い運動を趣味にされておられた方も、体調が良く主治医から特別な注意がなければ、続けていただいて問題ないでしょう。自分のペースで楽しんで行いましょう。マンガや小説を読まれたり、DVD鑑賞をしたりすることもおすすめです。妊娠中に読んではいけないマンガや小説のジャンルは特にないですが、読書に夢中になると同じ姿勢が続き、血流が悪くなってしましますので1時間に1回位休憩はされた方が良いですね。また、DVD鑑賞やゲームも同じ姿勢が続かない工夫が必要です。DVDも読書と同じでジャンルは時に規制はありませんが、ママの脈拍は早くなると、お腹の赤ちゃんの心拍数も早くなりますので、配慮されリラックスしてご覧いただけるジャンルにされることをおすすめします。

妊娠中期(妊娠16週~27週)~末期
「つわりが終わったなー」と思っていると、いつの間にか中期を迎えるようです。パンツやスカートがきつくなってきて、「もう半分くらいまで来たなー。」と実感される方も多いようです。妊娠期間の中でも、体調が安定する時期で、わりと過ごしやすい期間にあたると思いますので、初期のころと同じように趣味やお仕事は注意しながら楽しんでください。そして、お腹の赤ちゃんと一緒にたくさん楽しいことをして過ごしてください。

でも、この時期はそろそろ周囲の方からも妊婦さんであることが分かるくらいお腹も大きくなり、もう妊娠前と同じような生活からは卒業しなければいけない頃でもあります。
ですから、できるだけ規則正しい生活リズムすることも、楽しんで取り組んでみてはいかがでしょうか。
生活リズムが整うと、自律神経も整い妊娠中の「ねむい・だるい」といったマイナートラブルも起こりにくくなります。生活リズムを整えるため、朝のラジオ体操などに通うのもとても良いでしょう。

妊娠中にこれはやるべき!妊娠中にしかできないことのいろいろ

妊娠がわかったその日から私がおすすめしているのは、妊婦さんご自身の写真を撮影すること。もちろん、スマホでもOKです。
全身又はお腹からお顔の範囲の写真でも良いですので、正面と横向きで撮影しましょう。
できれば週1回以上、お一人でもいいですし、時には旦那様と、そしてご家族様皆さまで撮影すれば、最高の記録写真になります。
しかも、「最近お顔がふっくらしてきた。」とか、「お腹の膨らんだ位置が下がってきた。」など妊婦さんの健康管理にも一役かいます。

そして、胎動の記憶と記録も是非お勧めです。生まれてきてくれることは本当にうれしいですが、赤ちゃんは二度とお腹に戻ることはありません。
胎動の記憶を残すためには、その感触を文字にして母子手帳に是非ご記入ください。そしてお腹が動いている様子を録画してみましょう。

つわりの苦痛を和らげる&乗り切るおすすめの方法は?

妊娠5~6週位に入ると“つわり”の症状が現れる方も少なくないですね。もちろん“つわり”の出現時期にも、症状にも個人差がありますが、妊婦さんの80%の方が“つわり”症状を体験されるようです。
この時期は「楽しんでください。」とは言えませんね。
「楽しいことを考える。」くらいでつわりは軽減しません。でも、どんなにつらい“つわり”も妊娠週数が進むにつれて軽減し、いつの間にかまったく体調がよくなり食欲が戻られる方が大部分です。ですので、この時期は「今だけだ」と思い、以下にご紹介するテクニックで“つわり”を乗り切ってください。

①無理せず、食べられるものを食べたい時に。
これが“つわり対策”の鉄則です。栄養価を考えたり、手作りにこだわったりする必要はありません。規則正しい食事の時間にこだわりすぎず、とにかく空腹にならないように数回にわけて食べましょう。英語では“つわり”のことをMorning sickness といいますが、朝の起きたての時間帯が空腹のため一番症状が出やすいからそのように言われるようになりました。それくらい、空腹は妊婦さんのつわりに影響するものなのです。

⓶水分さえ飲めなくなるようなら、予定外でも受診しましょう。
“つわり”が悪化したら妊娠悪阻(にんしんおそ)という病気になります。
妊娠悪阻では食事で栄養を取り入れることができないので、妊婦さん自身の身体から必要なエネルギーを調達します。そうすると尿中にケトン体という物質が排出されるようになり、多くの場合は入院や通院で点滴による水分やビタミンの補給が行われます。
この処置を行うとき、診断の基準となるのが「水分摂取できるか」どうかです。
ですから、水分も飲めないような状態のときは、妊娠悪阻の可能性があることを覚えておきましょう。

③食事は温かいものより冷ましたもの。冷ややっこや枝豆、冷やしうどん等。
④味付けの薄いもの。
⑤外出時はクッキーなど簡単にたべられるものを持参しましょう。

また、食事以外のことでは季節にもよりますが小さい保冷材を持ち歩き、のど元や掌を冷たくする。アロマセラピーではスペアミントをハンカチやマスク端(肌に触れない部分)に数滴おとし香りをかぐ。といった対策もあります。
いずれにしても個人差がありますので、妊婦さん自身で自分にあったものをご活用ください。
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ママになるのが不安で心が憂鬱な人へのアドバイスは?

妊娠期間は必ず終わりが来ます。そして出産から子育てへと続いていきます。
抱っこ・授乳・おむつ交換・お風呂等初めての事ばかりで自信がない。心配でたまらない。私はちゃんとママになれるかしら?これは多くの妊婦さんが抱く感情だと思います。そんな時こそ、病院の助産師さんに相談してみてください。不安の原因を1つ1つ確認して、その解決方法を一緒に考えてもらいましょう。

ママに必要な育児テクニックについては、出産されてからの入院期間中に実際に赤ちゃんにふれて徐々に慣れていかれればいいでしょう。初めてのママには抱っこの仕方、おむつの替え方、おっぱいの仕方、お風呂の入れ方、等入院中に学んでいただく機会があります。
また、退院されてからは地域の保健センターの保健師さんや助産師さんのサポートもあります。産後の赤ちゃんとの生活が不安であれば、妊娠中から問い合わせにも応じてくださいますので是非活用してください。

妊婦さんの心の移り変わり

妊婦さんは新しい命の始まりと成長をご自身の身体で感じながら毎日を過ごされ、多くの場合、それは喜びで満ち足りた道のりとして感じておられる事でしょう。その一方で胎児の成長に伴う体形や肌や嗅覚、味覚など、たくさんの変化に戸惑いを抱かれる方も少なくないようです。また、特有のホルモンバランスによって、心理的にも不安定になることがあります。このため、妊娠期間が長いなーと感じたり、時にはご自身のおかれている状況をうんざりする感覚に襲われたりすることもあるようです。このような心の移り変わりは、多くの妊婦さんが体験することでもあります。この心模様は母親への道のりとしては当然のことと理解していただき、無理に気持ちに逆らわず、妊婦さんとしてではなくご自分のために過ごす時間をつくられることをおすすめします。

不安や苛立ち、落ち込みがひどいと感じられる方は、ご自身の努力やご家族間でのアドバイスによる解決は難しい場合もありますので、是非かかりつけの病院や地域の医師、助産師、保健師という専門家にご相談ください。
どちらに相談されても連携をとって、妊娠中の貴方とご家族様をサポートし妊娠から出産・子育てを含めてサポートしていただけますので、安心して妊娠生活をお送りください。

まとめ

妊娠中の「長い・辛い」といった感情は、貴方が母親になっていく過程で必要な、心の準備段階でもあります。自分を責めたりせずそのような気持ちとも向き合い、今日一日を楽しんで過ごせるようにしましょう。そして、身近な助産師さん、保健師さんにも相談し対処していきましょう。shutterstock_280065641

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