20 May 2016

目次
赤ちゃんのスキンケア時期!いつからいつまで必要?
「赤ちゃんの頃のスキンケアが、一生のお肌を決める。」と言っても過言ではないほど、最近では赤ちゃんのときからのスキンケアの重要性が、明らかになってきました。
では、赤ちゃんのスキンケアは、いつから始めるべきか。ズバリお答えすると、生まれてすぐからです。
赤ちゃんのお肌の厚さは、約1mm!健康な大人のお肌の約半分ほどの厚さしかありません。
また、ばい菌やホコリといった外部の刺激からお肌を守る機能や、お肌の水分を保持する機能がまだ発達していないため、バリア機能が未熟です。
バリア機能が未熟な赤ちゃんのお肌は、乾燥しやすく、刺激に弱いという特徴があります。
また生後3ヶ月を過ぎたころから、赤ちゃんのお肌は乾燥肌になってきます。なんと80代のおじいちゃんやおばあちゃんと同じくらい乾燥肌なんです!この乾燥肌は、だいたい思春期にはいる10歳ころまで続きます。
そのため、生まれてすぐから10歳頃までは、スキンケアが必要になってきます。
(10歳以降は、ホルモンの変化などから、お肌の状態が変わってくるので、その時期にあわせたスキンケアをおすすめします。)
赤ちゃんのスキンケア方法!!効果のあるやり方って?
スキンケアの基本は、「きれいに洗う」、「保湿する」、「紫外線ケア」の3つです。
まずは、「きれいに洗う」。
スポンジやタオルなどで、ゴシゴシと洗うのはNGです。
先ほどもお伝えしたように、赤ちゃんのお肌はとっても薄いのです。
ママやパパの手を使って、やさしく洗います。
このとき、きめ細かい、たっぷりの泡で、包み込むようにやさしく洗ってあげましょう。
泡で出るタイプの洗浄剤を使うと、簡単にきめ細かい泡ができるので、便利ですよ。
全身を泡で洗って、きれいに流したら、次は「保湿する」です。
産院でもらったもの、薬局で売っているもの、赤ちゃんのお肌にあう保湿剤を使いましょう。
保湿剤は、たっぷりと塗ります。ワセリンなど油分の多いクリームタイプなら、ティッシュペーパーがくっつくくらい、たっぷりと塗ってあげましょう。
保湿剤を塗るときも、お肌とお肌をこすりあわせないように、やさしく塗るのがポイントです。
最後に、おでかけ前の「紫外線ケア」も、大切なスキンケアのひとつです。
帽子や日焼け止めクリームなどを上手に使って、お肌を守りましょう。
スキンケアはいつのタイミングでするべき?回数は?
スキンケアのタイミングは、お風呂上がりだけではありません。
・朝起きて、お顔や体を拭いたあと
・オムツを交換して、オシリを拭いたあと
・離乳食を食べて、お口周りを拭いたあと
・お風呂から出たあと
月齢によって差がありますが、こまめに「洗う(拭く)」、そして「保湿する。」という流れを押さえておきましょう。
安心&安全なオイルやクリームの選び方は?セラミドや無添加がいいって本当?
では、実際の洗浄剤や保湿剤は、何を選べばよいか迷いますよね。
ではそれぞれ選び方のポイントをお伝えしますね。
◆洗浄剤の選び方
・赤ちゃん専用のものを選ぶ。
・泡切れのよいものを選ぶ。
過剰な香料や着色料、防腐剤などは、お肌への刺激となる可能性があります。
赤ちゃん専用のものは、低刺激なものが多いので、ベビー用のものを選ぶようにしましょう。
ただ、「無添加」と謳っているもでも、別のお肌への刺激が強い成分がはいっている可能性もあります。
広告やキャッチコピーに踊らされるのではなく、ママの目できちんと選らんであげましょう。
◆保湿剤の選び方
・赤ちゃん専用のものを選ぶ。
・低刺激のものを選ぶ。
さらに保湿剤には、いくつかのタイプがあります。油分が多い順にオイルタイプ、クリームタイプ、乳液タイプ、ローションタイプなど様々です。
基本は水分と油分をバランスよく含む乳液タイプが、のびもよく、オススメです。
その上で、季節やお子様のお肌にあわせて、別のアイテムに置き換えたり、足してあげるとよいです。
たとえば、汗をかいてべたつきやすい夏場は、さっぱりとするローションタイプを選んで、こまめに塗りなおしてあげましょう。
乾燥しやすい冬場はクリームやオイルタイプのものを、重ね付けして、しっかり保湿してあげるのもよいでしょう。
◆セラミドって?
また、最近ではセラミドの成分が含まれる洗浄剤や保湿剤も増えてきましたね。
セラミドはお肌の水分を保って、うるおいを守っている成分です。
赤ちゃんのお肌は、このセラミドも不足しがちなので、洗浄剤や保湿剤で補ってあげるのも、いいですね。
ただし、人のセラミドの成分と近いものがはいっているか、どれくらいの量含まれているかによって、効果は変わってきますので、その点はご注意くださいね。
最新の皮膚科学でも証明された!赤ちゃんのスキンケアの重要性
赤ちゃんのころからのスキンケアが大切だということは、最新の皮膚科学の世界でも証明されています。2014年10月、国立成育医療研究センターのアレルギー科から「新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下する」という研究結果が発表されました。
この研究では、父母兄弟1人以上にアトピー性皮膚炎の経験があり、アトピー性皮膚炎の発症リスクの高い118人を対象に設定。そのうち59人には生後1週目から32週にわたって保湿剤を1日1回以上塗るように指導、残りの59人には乾燥している部分にのみワセリンを塗り、アトピー性皮膚炎の発症率を比較。その結果、1日1回以上保湿剤を塗ったグループのアトピー性皮膚炎の発症率は、特別なスキンケアをしなかったグループにぐらべて32%も減ったことがわかりました。
このことからも、赤ちゃんの頃からのスキンケアが、重要なことはおわかりいただけると思います。
ただ、タッチケアスペシャリストとして願うことは、「義務的なスキンケアにならないように気をつけてほしい」ということです。スキンケアの時間は、ママのお肌と赤ちゃんのお肌が触れ合う、特別な時間。お肌とお肌のふれあいを大切にしながら、楽しくスキンケアを続けてみてくださいね。
まとめ
大人以上に乾燥していて、敏感な赤ちゃんのお肌。ママ以上にこまめなスキンケアが、大切になってきます。赤ちゃんとの触れ合いの時間を楽しみながら、毎日のスキンケアを続けてあげて、一生ものの美肌をプレゼントしてあげては、いかがでしょうか。
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