英才教育はいつから始めるべき?おすすめのやり方は?効果や弊害はどう?


英才教育とは?意味あるの??効果は?

世間でいう英才教育は、小さい時からの先取り教育をする事で、小学校・中学校の勉強を幼児の時から始めることで、「出来る状態」を作っていくというものです。このように勉強すれば、学校のテストが出来る、偏差値が上がる、良い就職先に就けるというイメージがありますが、教育方法は絵やスポーツでも本当は構わないのです。

遺伝子工学の世界的権威、ノーベル賞候補にもなった村上和雄先生は、「遺伝子のレベルで見ると、金メダリストも東大生も、ノーベル賞を取ったような人、どんな人も遺伝子レベルではほとんど変わらない」と言っています。

では、どうして成果が出る人、出ない人が出て来るのかと言うと、遺伝子には才能を発揮するためのスイッチが付いており、そのスイッチがONになっているかどうかによって能力に差が出てくるのです。

本当の英才教育は、今あるそのままの姿を100点として全てを認めてあげる事。例えば、子どものテストが30点でも、「あなたは100点」と言い続け、焦らない事で、子どもの遺伝子は何らかのタイミングが来て、ONになり、持っている才能を発揮することが出来ます。

また、子どもは、やろうと自分の意志で思った時に、スイッチがONになって、才能が出て来るようになっています。ですから、「英才教育=勉強」とは思いこまず、絵画やスポーツ、遊びなど子どもが興味を持つものはどんどん取り組ませてあげて、スイッチがONになるような環境を作ってあげてくださいね。shutterstock_59131981

英才教育はいつから始めるべき?保育園・幼稚園に入る前でも始めて大丈夫?

記憶力は6歳の時までは回路が付きます。そのため、幼児期から繰り返し幼児向けの学習CDを聞いたり、絵本を読んだりすることはおすすめです。

また、幼稚園くらいになれば楽しい範囲で暗唱をしておくという事はとても大事です。好きな本を繰り返し読んで、絵本を開かなくても全部言えるようになる、何かのセリフを覚えるといった取り組みはした方が良いでしょう。しかし、無理やりやらせてしまうと、子どもも嫌になってしまうので、ゲーム感覚で楽しく取り組むことが大事です。

また、お子さんによっては、全く文字や数が分からないというまま1年生になって、勉強が嫌になってしまう場合もあるので、ひらがなやカタカナ、ちょっとした計算は保育園・幼稚園から始め、ある程度できるようになっておいた方が、その子にとっては楽だと思います。

英才教育を受けた子のその後は?早期教育って弊害や失敗することはないの?

英才教育には、弊害や失敗もたくさんあります。お母さんが、「今英才教育をさせないと子どもは伸びない」「このままではいけない」とお子さんを否定するような気持ちで始めると、弊害が出る事が多いです。

このような場合、お母さんの気持ちがお子さんに伝わってしまい、一生懸命やらせればやらせるほど、「僕はダメなんだ」と思ってしまうのです。
ですから、お母さんの不安を解消するための英才教育ならやらない方が良いでしょう。

そのため、プリントをやっても、足し算を教えてもいいですが、「やってもやらなくてもこの子は本当に才能に溢れている子なんだ」「とてもいい子なんだ」「今のままで十分100点なんだ」と思った上で、「楽しそうだからママと一緒にひらがなの練習してみない?」というような言葉で子どもをさそってみましょう。shutterstock_54161998

英才教育のおすすめのやり方は?

◆「感じる」体験を大切に

何かを学習させることも大切ですが、「感じる」ということもとても大切です。沢山自然の中に入ったり、家の中でお手伝いをさせたりする事によって、子どもの脳は活発に働き、完成も豊かに育んでいくことができます。小麦粉を触って触感を確かめてみたり、お茶のにおいをかいでみたり、ペットを飼ってみるなど「感じる」ことを沢山させましょう。そのようにしていくと、勉強に必要な感覚も備わり、数字やひらがなの勉強もできるようになる可能性が高いのです。

◆存在自体を認める

「うまくできた時だけ誉める」という事は子どもの教育によくありません。できた時だけ誉めると、「ああ、うまく出来ないと僕はダメなんだ」という刷り込みになっていくので、子どもの存在自体を認める事をしてあげましょう。例えば、「今日あなたと一緒にいられて楽しかった」、「寝顔が可愛かった」「幼稚園から帰ってきた時のあなたのこの顔が可愛かった」など、何もしていないのにすごく愛されているんだと思える声掛けをしてください。

このような存在を認める発言が8割、「これが出来るようになって凄いね」というのを2割入れるくらいの感覚で子どもと接するように心がけましょう。shutterstock_132864191

楽しく英才教育をするためにパパ・ママが気をつけることは?

まずは、「自分の中に不安は無いか」「子どもをちゃんと信頼しているか」などを自分に問いかけ、パパ・ママが自分と向き合う事が一番大事です。

子どもを信頼できることのベースになるのは、ママがママを信じ、パパがパパを信じること。パパやママが自分に罰点を付けていたうえで、そのネガティブな気持ちを解消するために英才教育をするのであれば、それはもうしない方が良いのです。

自分のことを信じることが出来た人が、人のことを信じることが出来るので、結局英才教育や子育てにおいて一番大事なのは、今の自分を自分で認めることです。

自分を認め、子どもも認めながら、ポジティブな気持ちで取り組むと、お子さんにとって良い英才教育になるでしょう。

まとめ

英才教育は楽しんでする分にはいいですが、焦りや不安な気持ちで始めるとマイナスにしか働かないので、やらない方がいいです。ママがママ、パパがパパと向き合って、まず「このままで幸せ」「このままで大丈夫」という気持ちを大切にしてください。楽しく勉強をすることが真の英才教育なので、常に「楽しめているかな?」という事を確かめながら取り組むようにしてくださいね。

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