25 May 2016

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妊活と女性ホルモンの関係!理想的なホルモンバランスやホルモン値って?
結論から言えば、理想的なホルモン値として数値で表すことは難しく、あくまでもホルモン検査で出てくる値は基準値と呼ばれるものになります。ホルモン値は不妊治療を開始する際にホルモンバランスと併せて病院で測定されます。ホルモンというのはそもそも一生の間にティースプーン1杯程度しか出ないと言われており、ちょっとしたことで乱れてしまいます。ですから検査で「基準値」を測ることはできますが、「この範囲なら安心」といった具体的な数値の目安はなかなかありません。病院に通われている方は、気になる場合担当の先生に聞いてみるようにしましょう。
妊活に有効なホルモンバランスの整え方は??
◆血行を良くしてデトックスを
一番大切なのは冷えを解消することです。冷えを解消すると血行が良くなります。ホルモンというのは血流に乗って運ばれていくものなので血流を上げることがとても大事なのです。
血流を上げていくためにはきちんとデトックスすることが大切です。体の中に不要なものがたまっていては血の巡りは良くなりません。特に女性に多いのが便秘です。お通じはデトックス作用の75%を占める大切な習慣です。理想は毎食後に排便することですが、これはなかなか難しいですね。まずは1日1回お通じが出るようにトイレの時間をしっかり取る、食物繊維を摂る、水分を摂るなどを生活習慣に取り入れるといいですね。この場合、お茶やコーヒーでは水分とは言えないのでミネラルウォーターやお白湯を飲むようにしましょう。朝の時間帯にゆっくり飲んで頂けると自然なお通じにつながります。
◆2種類の汗をかく
汗をかくこともおすすめです。汗には2種類あるのですが、1つはホットヨガなどでじんわりかく汗。もう一つは運動してかく汗です。この両方をバランスよくかくことが大事だと言われています。
◆自律神経を整える
また、私達の体にあるホルモン、免疫、自律神経の3つは非常に密接な関わりを持ち、互いにバランスを保つことで健康を維持しています。ですから、ホルモン分泌機能を正常化するために自律神経を整えることは非常に重要です。たとえば夜寝ないで働いていたり、夜中までパソコンやスマホをさわったりしていると交感神経に偏ってしまい自律神経のバランスが乱れる原因となります。夜寝る前は特にリラックスして過ごすことが大切ですので気を付けるようにしましょう。
食事も女性ホルモンに関係する??
もちろん食事も女性ホルモンに関係しています。有効なものとしてビタミンEなどが挙げられることが多いですが、「女性ホルモンに良い」ものだけにこだわらず、バランス良く色々なものを食べることのほうが大事です。そのために、彩りよい食卓にするのが一つの方法ですね。茶色や白など一色だけでなく野菜などを多く入れ「レインボーカラー(7色の色)」にしていくとバランスが良くなると言われています。お野菜も焼いたり蒸したりすれば、手間もそれほどかかりませんし、スープにすればゴクゴクいただけるので色々なものを一度に摂取しやすくなります。
女性ホルモンを整えるサプリは効果ある??
女性ホルモンを整える栄養成分としては、大豆イソフラボンが有名ですが、これは過剰摂取すると排卵障害のリスクが上がる可能性があり、子宮内膜症との関連性も指摘されています。厚生労働省からも摂取に関する注意が促されていますので、サプリメントで多く摂るということはおすすめできません。大豆イソフラボンを摂るのであれば、豆腐を食べるなど食品から取り入れた方がいいでしょう。
一方、亜鉛は不妊でお悩みの方に是非摂っていただきたいミネラルの一つです。これは食べ物ではなかなか摂りづらいものなのでこういったものはサプリメントで補うのも必要かと思います。ただ、サプリメントの中には添加物が多く含まれるものもありますので、栄養補助として信頼できるものを選んでいくことが大切です。
ホルモン検査やホルモン剤注射の治療ってどう??費用は?
ホルモン検査は血液検査になります。採血してその中のホルモン値を調べます。これは、通常不妊治療の最初に行われます。それ以外には、ホルモンバランスの乱れ、更年期障害で受診した際にも行われます。特に害はないので、今の自分の状態を知るための選択肢としては有効かと思います。
ただホルモン剤の注射は長期継続してしまうと血栓ができやすくなり心筋梗塞や脳梗塞につながったり、乳がんや子宮体がんのリスクが高くなったりすると言われています。先述の通り、もともとティースプーン1杯程度の分泌量しかないと言われているホルモンを薬で強制的に入れるというのはリスクが高いと言えます。
安易な気持ちで手を出してしまうと、かえって健康を損ねる場合があるので、リスクも踏まえて検討するようにしましょう。
ホルモン検査もホルモン剤治療も不妊治療の一環で保険が適用されるので、状況にもよりますが、3000円ほどになります。ただし、体外受精に伴う検査・治療は保険適用外になるので実費負担になります。
まとめ
女性の体は良くできていて、自律神経を整える、冷えを解消する、デトックスを行う、ストレスをためない、などきちんとバランスをとっておけばそう簡単にホルモンの働きが崩れることはありません。メディアでは、「ホルモンが乱れています」という言葉が流行っているようですが、そういった言葉に惑わされず、夜はきちんと夜寝る、ベッドにスマホやパソコンを持ち込まない、など基本的な生活スタイルや環境を見直すことがまずは大切なのです。
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