妊娠は高齢だとリスクが高い??難産・トラブルの可能性はどう??


高齢出産が不安!40代・50代の出産が危ないと言われる理由は?

40代・50代の女性は、普通に生活していても、若い女性と違って、生活習慣病など、様々な症状が出やすい年代です。高血圧や糖尿病、脂質異常、動脈硬化なども出やすい年齢なので、その年代で妊娠をすると、そういった健康の問題が引き金になって、妊娠のトラブルに繋がってくることもあります。

また、産道が硬くなって難産になりやすい、母体の回復にも時間がかかると言われているので、やはり40代・50代の出産は危険なことも増えてきます。
さらに、40代半ばを超えると、出産方法は帝王切開のみと限定されるケースや、受け入れて自体をしてくれない病院も増えてきます。shutterstock_110410370

男性が高齢の場合もリスクはある?旦那さんが年上の場合はどんなリスクがあるの?

アメリカの研究データでは、30代以下の男性に比べて40代以上の男性の場合は自閉症の子どもが生まれる確率が6倍に上がると言われています。また、スウェーデンで行われている研究でも、高齢の父親から生まれた子どもは自閉症などの発達障害や精神的な問題がある場合が増えてきているというデータがあるので、安全とは言い切れないですし、出産年齢が上がるほどリスクは上がってくると言えます。

母体へのリスクは?難産やトラブルの可能性はどう?

高齢になるほど難産のリスクは上がります。筋肉が硬くなっているため痛みが出やすい、時間がかかる、体力が落ちていて、長時間の陣痛に耐えられない妊婦さんが増えてくるとは言われています。

さらに、流産率もかなり増加します。通常、流産は全体の10%前後ですが、40歳だと35.1%、41歳で42.3%、42歳で46.5%、45歳で64.7%、47歳までいくと80%になると言われています。

さらに、流産は体のダメージも心のダメージも大きいです。特に子どもがある程度育ってからの流産は小さな出産と言われるほどなので、負担はかなり大きいです。また、妊娠高血圧症の発症のリスクも増えてしまいます。妊娠中期以降になって、高血圧、たんぱく尿、むくみの1つか2つが当てはまると高血圧症と言われますが、そうなると胎児が育ちにくかったり、脳出血や子宮弛緩を起こしたり、常位胎盤剥離と言って、赤ちゃんよりも先に胎盤が剥がれて大量出血するようなリスクも増えてきます。shutterstock_69128083

子どもへの影響が心配!ダウン症や発達障害のリスクは?

卵子は胎児期の時に一番たくさん持っていて、その後作られることがなく減り続けるので、35歳を過ぎた辺りからダウン症のリスクはかなり上がり、40歳を過ぎると急激に発症率が上がると言われています。

ダウン症は卵子内の染色体の異常ですが、自閉症などの発達障害は男性の因子のほうが強いのではないかという説もあります。そのため、どちらかというと、女性の卵子から出るのはダウン症のリスクのほうが高いと言われています。
また、奥さんが高齢だと、旦那さんも高齢の場合も多いので、発達障害のリスクも上がっていくとも言えるでしょう。shutterstock_263417474

安産のために今からできることは?

体重管理はシビアにしすぎると、低栄養状態になり赤ちゃんの発育に問題が出やすいとも言われているので、過度なダイエットはおすすめできませんが、難産にならないために適度な体重管理は必要です。妊娠期間中に15kgも太ってしまうとお産が大変になるので、極端な体重増加は注意すべき点になります。
しかし、今まで運動習慣のなかった人が高齢出産を心配して、いきなりマタニティクラスに行って、ハードな運動をすると、流産や早産などのトラブルにつながることもあるので、無理な運動はせず、ウォーキングなどの軽い運動から入っていったほうがいいと思います。

また、「つわり期間は食べられる物を食べたらいい」と言われますが、ポテトチップスやお菓子類ばかりだと高血圧の原因にもなるので、体に良いものを見極めて食べていくことが大事です。shutterstock_219757786

まとめ

高齢出産はリスクが大きいですが、年齢を元に戻すことはもう無理なので、リスクと向き合って理解した上で出産に臨んでほしいと思います。病院やお医者さんが産ませてくれるわけではありません。あくまでも出産に挑むのはお母さんと赤ちゃんです。赤ちゃんと二人三脚で出産に挑む気持ちでいてほしいと思います。そして、直前に慌てないように事前に多少なりとも知識を得てから出産・子育てを迎えた方が気持ち的にも楽だと思います。

また、体や赤ちゃんのリスクを考えればデメリットは多いですが、精神的、経済的な余裕は高齢出産の方のほうがあるので、このようなメリットを活かして子育てしていくのだという心構えを持つと、また違う目線で捉えられるのではないかと思います。shutterstock_384531958

広告

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

注目の専門家

注目の専門家

保健師・赤ちゃん発達アドバイザー

佐藤 千穂美

今週のピックアッププロフェッショナル

今週のピックアッププロフェッショナル

ウェディングアドバイザー

有賀 明美

プロフェッショナル一覧

プロフェッショナル募集

» 続きを読む

ピックアップ記事

ピックアップ記事

【子育て貧困世帯】子どものためにパパ・ママが知っておきたい育児支援まとめ


近年、問題になっている「子どもの貧困化」。
子どものために今、何ができるのでしょうか。

今回は、「子どもの貧困化」が進む今だからこそパパ・ママに知ってほしい育児支援やサービスについてご紹介します。

広告
モバイル