25 May 2016

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人工授精とは?どんな不妊治療なの?成功率は?
人工授精は、採取した精液を洗浄して濃縮した精子を子宮内に入れる方法です。もともと人工授精は、男性の精子の数が少ない時、もしくは奇形率が多い時に適用されるので、少しでも濃くなるように、不純物やいらないものを取り除き、その中に元気で奇形のない精子を増やして子宮内に注入器で注入していきます。成功率はそこまで高くなく、5%〜10%ぐらいと言われています。
また、体外受精とは人工授精とは別の治療方法になり、採卵した卵子を体外(身体の外)で精子と受精させる方法になります。培養液中で精子と卵子を受精させるものと顕微鏡下で行う方法があります。
人工授精の流れ・手順は?
精子を採取後に洗浄濃縮を行って子宮内に入れます。機械的に注入器で精子を注入する以外は、自然な妊娠の流れとさほど変わりません。ただ、女性の場合は、個々の排卵の状態によって排卵誘発剤を使用する場合があります。排卵日を予測し、排卵日前から排卵直後の間で人工授精が行われるのが一般的です。
人工授精はどれくらい痛い??費用は?
基本は痛くないと言われている治療のひとつですが、機械を入れるので、人によっては生理痛のような鈍痛を感じる方もいます。
人工授精の費用は病院によっても変わりますが、大体1万円〜3万円。多くは1万5千円前後と言われています。ただし、女性が排卵しにくい場合や男性の精子が少なく、漢方などを処方される場合はこれよりも上がるケースもあります。やはり、薬を使うと値段は変わってきますので、心得ておきましょう。
人工授精にはどれくらいの期間がかかる?妊娠に成功したかどうかはいつわかるの?
人工授精と言っても、男性の精子をただ注入器で入れているだけなので、妊娠までの期間は自然妊娠と変わりません。
人工授精後7日前後で着床して14日目には早期検査薬で分かり、14日目に妊娠していなければ、通常と同じように生理が来ます。
人工授精後の過ごし方は?出血や腹痛を伴うこともあるの?
人工授精後も、自然に関係をもった時と何ら変わりはないので、普通に過ごして大丈夫だとは言われています。ただ、妊活をしていれば、排卵日以降というのは、「妊娠しているかも」という意識がとても大事で、重いものを持ったり、無理をしたりといったことはできるだけしないというのがベストです。
出血や腹痛はないとは言われていますが、ある場合は操作中に傷がついている可能性もあるので、あまり出血や腹痛がひどい場合は、速やかに処置した病院に電話するようにしましょう。
着床はした時に少しくらい出血することはありますが、もし生理の時のような出血がみられるのであれば、すぐに電話をしたほうがいいでしょう。
まとめ
人工授精は、ステップアップの過程として体外授精の前に行う方が多いですが、男性側に原因がないとそこまでは意味がないという意見もあります。排卵日のタイミングを逃すと病院で治療してもらえなかったり、ご主人にも毎回通院して、精子を採取してもらわないといけなかったりと、手間がかかる割には妊娠率が低いのです。何回も繰り返すものではなくて、3〜6回ぐらい試しにやるくらいの気持ちで行ってみて、うまくいかないようであれば、別の治療法を考えたほうがいいでしょう。
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