学資保険の仕組みって?返戻率って何なの?


学資保険の仕組みって?保険会社はどうやって利益を得ているの?

通常の積立預金と学資保険、どちらも将来のために決まった額を積み立てていくことが目的です。しかし、両者の大きな違いは、学資保険には保障機能が付いていて積立金には保障がないという点です。積立預金の場合は、貯金した金額に利子が上乗せされます。一方学資保険には、死亡保障があり、契約者である保護者が亡くなった場合、積み立てが免除され、後にお祝い金や満期金を受け取れます。また、オプションとして保護者や子どもの病気などのときに保険金が出る場合があります。

学資保険のメリットは「保護者に何かあっても満額支給される」という点ですが、学資保険は積立預金と違い途中解約すると今まで払った額は戻ってきません。あくまで保険なので掛け捨てになってしまいます。長期にわたる契約を結び、継続して積立金を受けることで、保険会社はその資金を運用し利益を上げていく仕組みになっているのです。

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学資保険の返戻率って何?保険会社はどう比較すればいいの?

◆返戻率をチェック

貯金には利息がありますが、保険の場合は返戻率というものがあります。これは、払った保険料に対する受け取り総額の割合のことです。単純に言うと、この割合が高ければ高いほどお得だということになります。現在では大体90%台~110%が目安になっています。90%の場合だと、200万円積み立てても満期に受け取る額が180万円ということになります。これを見ると「損をしているのでは!?」と驚かれるかもしれませんが、積み立てている額には、もしもの時の保険料が含まれていますので、「損をしている」という考えは適切ではないでしょう。

◆オプションを確認する

保険会社によって返戻率も異なりますが、さまざまなオプションがついている場合があります。例えば医療保障、子どもに万が一の事があった場合のお見舞金、入院給付金などです。また中学校入学や高校入学の際にお祝い金が出るものもあります。それらは全て保険料の中から出ますので、「満期保険金だけでいい」という方はシンプルなプランを、「せっかく入るのだから手厚い保障」をと思われるならそれに適した学資保険を選んでいただければと思います。いずれにしても本当に必要なものをきちんと見極めた上で比較し、選択することが大切です。

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学資保険は本当に必要?メリット・デメリットは?

学資保険のデメリットは途中解約ができないという点です。途中でお金が必要になり解約してしまうと、払った額は基本的に戻ってきません。そうなると普通に預金したり投資信託などで運用したりした方が良かった、ということになってしまいます。

ただ、逆に言えばその不自由さ自体がメリットでもあります。普通に積み立てをして、いつでもおろせるという状況では、少しお金が必要になった時、簡単におろしてしまうということもあるかもしれません。しかし、学資保険にお子様の名前で入れば子どもの将来のために確実に貯蓄していく事ができます。

学資保険に所得控除が適用されるって本当?税金が安くなるの?

学資保険に限らず、生命保険に入っていると、生命保険料控除が適用されますので年末調整などで10万円まで控除してもらうことができます。それが学資保険も適応されるので、税金面ではメリットと言えるでしょう。他の保険と同じ扱いですので、学資保険に入った場合は忘れずに申請するようにしましょう。

学資保険に入るならいつから入るべき?

特に「いつまでに入らなければならない」という期限はありません。ただ、早いうちに入っていた方が1年あたりの積立額は小さくて済みます。ですから、お子さんが生まれたらできるだけ早く加入することがおすすめです。今は妊娠中からでも入れる保険もありますので、妊娠をしている方は検討してみてください。shutterstock_383655475

まとめ

まず大切なのは子どもの教育資金をきちんと貯めていくということであり、学資保険はそのための手段の一つです。「お金がすごく増える」という性質のものではありませんが、自動で引き落としされていく学資保険には子どもの教育費を確実に貯金でき、もしもの時も大学入学金や授業料などに困らないという点で加入するメリットがあるのではないでしょうか。

ただし、学資保険は、もしもの時の保障を約束するものですので、すでに親御さんが生命保険に入っているのであれば、学資保険でためる必要はないと言えるでしょう。

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