産後生活の注意点や過ごし方は??入院中から退院後までのアドバイス



入院中の産後生活は??

出産直後の入院中は、仰向けで安静にすることが一番重要です。

責任を感じて赤ちゃんのお世話をしなければいけないと思ってしまう人もいますが、助産師さんもいるので、困った時は委ねて、安心して休むようにしてください。

授乳はだいたい産後8時間ぐらいから始められます。その時に産褥熱が出たり、あまりにも傷が痛かったり、寝不足で休みたいということであれば助産師さんと相談してください。

帝王切開の人は、トイレに行きづらいため、排尿用の管を入れられますが、出産の1日後くらいには抜けて、少しずつトイレに行けるようになります。

産院によっては骨盤ベルトを締める所もあるので、それに従えばいいですが、本来は自分の持っている自然治癒力があるので、絶対ベルトをしないといけないわけではありません。

おむつの変え方や母乳のあげ方など、助産師さんに教えてもらいながら赤ちゃんのお世話も少しずつ広げていきます。4〜5日ぐらいで沐浴の経験もできるといいですね。入院中に旦那さんやご両親にもお世話の練習をしてもらうようにすると、ご家族も育児に参加しやすくなります。

退院後の生活サイクルや1日のスケジュールはどんな感じ?

退院後は、赤ちゃんのリズムが中心になってきて、授乳やおむつを換え、抱っこ、寝かしつけを3時間ごとに繰り返すような生活が続きます。

授乳と授乳の隙間の赤ちゃんが寝ている時間に自分が休んだりご飯を食べたりシャワーを浴びたりすることになるでしょう。

沐浴を自分でする場合は、午前中がおすすめです。午前中に沐浴をすると気温も温かく、赤ちゃんも目が覚めるので、朝明るくなったら起きて夜寝るという生活リズムが徐々に作られると言われています。shutterstock_415814254

産後の床上げ(とこあげ)とは??

産後1ヶ月頃、お布団を上げて少しずつ生活を戻していくことを床上げと言います。
昔は特に3週間〜1ヶ月ぐらいはお布団を敷きっぱなしにして、お母さんはずっと赤ちゃんと一緒に寝て赤ちゃんのお世話と自分のことだけをやっていました。そのため、家事生活への復帰を床上げと呼ぶようになったそうです。

床上げの時期には、少しずつ家事を再開していくことで、体力や子宮、体のつくりも元に戻すことができます。

産後すぐに家事をしても大丈夫??産後・産褥期におすすめの過ごし方は?

出産後は、なるべく床上安静を心がけましょう。

3週間〜1ヶ月はご自身のお母さんなど誰かにお願いすることをおすすめします。もし周りに頼れる人の存在がいない場合は、産後治療院や産後に受けられるシッターさん、家事を手伝ってくれる団体など、相談に乗ってもらえる所もあります。

産後ママは、自分で思っている以上に体が動かず、貧血なども起こりやすので、ふらつきからの転倒など注意が必要です。

その時期に重たいものを抱えたり、ご飯を作ったりすると、その後気分が悪くなってしまったり、骨盤が歪んだり、腰痛、肩こり、免疫低下などの体調不良につながる可能性もあるので、できるだけ体を休めるようにしましょう。

1ヶ月健診で問題がなければ、ウォーキングやバランスボールなど、軽度な運動から始めてください。shutterstock_113692336

産後生活の流れや注意点は?

◆入院中

産後すぐは、入院しているので、わからないことは助産師さんや医師にどんどん聞きましょう。

◆2週間目

2週間目は赤ちゃんのお世話と自分の身の回りのことのみをされることをおすすめします。それ以外の家事、買い出しなどは、周りの人にお願いをしてやってもらいましょう。

◆3週間目

産後3週間ほど経ったら少しずつ体を動かして大丈夫です。ずっと床上安静だった人は足首から動かす、ひざを立てた状態でお尻をぐっと上げるなどの産褥体操から始めて、その後歩いたり、ストレッチをしたりしましょう。

◆4週間目

産後4週間になったら1ヶ月健診があるのでいよいよ外に出ます。この時期は床上げと言われる頃なので、お布団を畳んで外に少しずつ出ても大丈夫です。また、1ヶ月健診が終わった後からシャワーのみでなく、入浴もOKになります。家事も少しずつ始めていきましょう。

◆5週間目

5週間目からはスーパーなどへ買い物に行っても大丈夫です。ただ、赤ちゃんも抱っこするので、重たいものは旦那さんが休みの時に買い出しをするようにして、1人の時は軽いものの買い物をおすすめします。車に乗ったり、上のお子さんの保育園の送り迎えをしたりということも少しずつ始めていきましょう。shutterstock_492517594

まとめ

出産は交通事故にあったぐらい、体に大きなダメージを受けます。1ヶ月間は安静にし、その後は少しずつリハビリを始めてください。

そして、骨を元の位置に戻して、筋肉をつけて、少しずつ体を動かして元の生活に戻していくことを意識しましょう。そのためにも、産後の生活の仕方を妊娠中や入院中から考えておくことが大事です。

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