胎教絵本おすすめランキング!読み聞かせはいつから?効果や読み方は?


釜谷先生写真3

胎教って本当に効くの??絵本を読みきかせる効果は??

お腹の赤ちゃんに本を読むことって、本当に意味があるのか不安ですし、初めはとても滑稽に思えますよね。しかも初めてのお子さんであれば、保育や教育関係のお仕事でもしていない限り、絵本を読み聞かせることは日常にはないことですから、戸惑う方もいるかと思います。

まず、絵本の読み聞かせが胎教に良い理由は主に3つあります。
①絵本を読む時間を意識的に確保することが、同時に赤ちゃんの健やかな成長に必要な母親のリラックス状態を確保することにつながる。
②母親が胎児に意識を向ける時間になり、絆づくりになる。
③リラックス状態の時は脳波が胎児と同調するので、母親の頭のイメージが胎児に伝わっていると考えられる。

これらのメリットについて知ると、読み聞かせの胎教に対して前向きな気持ちになってくるのではないでしょうか。

それでも戸惑うようであれば、生まれてからお子さんに読んであげる練習をするつもりで、絵本を読む時間を作ってみてはいかがでしょうか。子供が生まれて間も無い時期は生活に慣れることに必死で、絵本を選んだり、読み聞かせを始める余裕は無いかもしれません。妊娠中から寝る前などに絵本時間を取り入れていれば、胎教に良いのはもちろん、生まれてすぐから絵本を読んであげることも習慣にしやすいと思います。そして何より、そうやって胎児のために準備すること自体が胎教になっていて、お腹の赤ちゃんも嬉しいことなのです。

絵本の読み聞かせはいつから始める?

上記の理由から、絵本の読み聞かせは、いつから始めても早すぎることはありません。気付いた時がタイミングです。また、妊娠後期からは聴覚もできあがっていますから、その時期に始めるのもいいですね。

ただ絵本の読み聞かせの目的は、本で学習させることではなく、親子の絆づくりや、ホッとする時間を一緒に楽しむことです。それが結果として脳の発達や知的好奇心を育むことにつながります。楽しくないことは私たちもやりたくないですよね。赤ちゃんもお母さんの愛を感じるから楽しいのです。そして楽しいことだから、興味を持つのですね。成長には愛が不可欠です。

ですから「聴覚が出来上がっているのだから聞かせよう」という打算的な考えだけでは、それは胎教になりません。また、つわりなどで苦しい時に無理をすることもよくないので、体調が落ち着いて余裕ができ、「お腹の赤ちゃんが喜ぶといいな」と思えるようになったら是非いつからでも読んであげましょう。

夫婦で外出した時などに、一緒に本屋に立ち寄って選ぶのも楽しいと思いますので、気を楽にしてやってみましょう。気に入った本があれば少しずつ購入して、寝る前や食事の後などに絵本を読む習慣をつけてもいいと思います。

胎教に効果的な絵本の読み方は?

◆同じ時間・同じタイミングで読む

まずは習慣化させると良いでしょう。同じ時間や、同じタイミングを意識しましょう。寝る前、食事の後、お茶の時間などに、「絵本の時間ですよ」と優しく語りかけてもいいですね。同じ本を数日間~数週間続けて読むようにして、ママが飽きてきたら交換し、またしばらくしたら以前に読んだ本もまた読んであげるようにすると、脳の神経回路もしっかりと作られていきます。

◆リラックスしてイメージを共有しよう

読み聞かせるときには必ずリラックスするようにし、ゆっくり、はっきり言葉を発音し、リズムや繰り返し言葉がある時はそれを意識して読みましょう。五感に訴える絵はよく味わいましょう。花の香り、美味しそうな食べ物の味、音の印象、光のまぶしさ、触った感触など、実際に体験しなくても本の世界をイメージすることが可能です。母と子の脳波が同調する時はこのイメージも共有できていますので、赤ちゃんも絵本の世界を一緒に楽しんでいますよ。

◆ママも楽しんで読もう

赤ちゃん向けの絵本は繰り返し言葉やリズム感のあるもの、遊び心があるものを選び、ママも一緒に楽しむ気持ちで読むと楽しさを感じるホルモンが出て赤ちゃんにも伝わります。たまにはママ向けに美しい絵本や絵画を楽しむようにじっくり味わってもいいですね。その場合は読み上げる必要はないので、イメージを共有している感覚で読むことが特に重要となります。

◆パパにも読んでもらおう

パパが読む本を決めておくのもいいですね。「いないいないばあ」など遊びの要素があるものは、生まれてからも積極的に遊び相手になってほしいパパに読んでおいてもらうと、パパも育児慣れできる機会になりますね。ママ以外の読み聞かせは赤ちゃんにとって良い刺激になりますし、愛情をかけてくれる存在がママ以外にもいると知ることは、胎児の自己肯定感や社会性の芽を育てることにつながります。何よりパパが育児に参加することはママも嬉しいですから胎教にとっても良いのです。shutterstock_351223874

専門家もおすすめの人気絵本ランキング!!

それでは数ある人気絵本の中でも胎教に効果的な絵本をご紹介しましょう。
選ぶ基準は、リラックスできるもの、五感に訴えるもの、優しい気持ちや愛が伝わるもの、繰り返しや遊びの要素があるものです。

1:「くだもの(福音館の幼児絵本)」福音館書店 平山和子/作

胎教協会でもイチオシの絵本です。くだものの優しいタッチの絵と、それが食べられるように皮をむいた絵に「さあどうぞ」の言葉。味や食感がリアルにイメージできてしまいます。まさに五感に訴える絵本です。きっと生まれたら果物に興味津々ですよ!

2:「いない いない ばあ」童心社 松谷みよ子/作 瀬川康男/絵

生まれた後も赤ちゃんが大喜びのほんです。ページをめくるたびに猫や狐がびっくりした顔で「ばあ!」としてくれる時には、読んでるママやパパの顔も「ばあ!」の顔になってしまいましょう。楽しい気持ちが伝わります。

3:「もう おきるかな?(0.1.2.えほん)」福音館書店 松野 正子/作 薮内 正幸/絵

どうぶつの寝ているおやこがページをめくると、目覚める。同じ言葉の連続で構成されていて、読んでいる方は逆に眠くなるほどリラックスします。
リアルな動物たちの絵も親子の絆や愛を連想させてくれる優しいタッチのイラストです。

4:「はらぺこあおむし」偕成社 エリック=カール/作  もり ひさし/翻訳

言わずとしれたベストセラーですが、アート作品として大人も楽しめる点がオススメです。カラフルで楽しい絵本で、ハードカバー版以外にもミニサイズがあり、特に厚紙で作られたボードブックタイプは産後にお子さんが一人でページをめくったり、ページにある穴に指を入れても怪我の心配がなくてオススメです。

5:「じゃあじゃあびりびり(まついのりこのあかちゃんのほん)」偕成社 まついのりこ/作

じどうしゃ ぶーぶーぶー、ふみきり カンカンカン・・・など私たちの生活の身近にあるものが単純化された絵と音で表現されています。絵を見たら頭で実際のものをイメージしてあげてもいいかもしれませんね。

6:「おおきなかぶーロシア民話(こどものとも絵本)」福音館書店 A.トルストイ/作 佐藤 忠良/イラスト 内田 莉莎子/翻訳

赤ちゃん向けの本ではありませんが、「うんとこしょどっこいしょ」に合わせてお腹を少しゆするように動いたりすることで、一緒に遊んでいる感覚を味わえる本です。我が家で胎教に取り入れたところ、産後にこの本を読むと子供も一緒に体動かして遊んだりしてくれました。少し地味な印象の絵にもかかわらず、親子ともにお気に入りの一冊になりました。

この他にも、お母さん、お父さんの小さい頃のお気に入りの本や、心惹かれる絵本は読んであげるといいと思います。直感で選んだ本は赤ちゃんの読みたい本かもしれません。私も赤ちゃんには難しそうなお話の本も、絵の美しさや面白さで選んで読み聞かせましたが、それらは子供が大きくなって「これ読んで」と催促する本になりました。

一つ気をつけたいのは、「白雪姫」や「ヘンゼルとグレーテル」などの怖い母親の存在や、「赤ずきん」や「かちかち山」など殺されるシーンがある物語は赤ちゃんには怖いことなので選ばないようにしましょう。お母さんも赤ちゃんもリラックスできる内容の絵本を選ぶことが大切です。

胎教の読み聞かせアプリってどう?

絵本もアプリで読める時代になりましたね。無料で利用できるものや、読み聞かせ音声が付いているものもあるので、利用する方もいらっしゃるかと思います。ただし、便利な反面、胎教や子育てに利用するには注意も必要です。

例えば、英語の絵本の読み聞かせ音声を聞かせる場合、その英語の読み聞かせの音声をママご自身が楽しんでいたり、学ぶ意欲を持って聞いているのなら、赤ちゃんにも良い影響があるでしょう。でも赤ちゃんに学習させるために、ママは他のことをしているのにも関わらずアプリで英語の音声を流しているようでは、ある程度は刺激になるかもしれませんが、胎教にはなっていないのです。

読みきかせ音声に頼るということは、裏を返せば、自分で読んで聞かせる余裕がないということです。時間なのか心の問題なのかは人それぞれだと思いますが、いずれにせよリラックスできていない状態での胎教は意味がないと覚えておきましょう。

読み聞かせアプリは、絵本が用意できない時や、購入前に検討するために利用するには便利ですし、読み聞かせ音声も、読み方の参考にするのに役立ちますから、どちらかというと親のために利用すると良いでしょう。そして実際に胎児に読んであげる時は音声ではなくママの声を聞かせてあげましょう。

お子さんが生まれてからも、ぜひご自分の声で実際に絵本のページをめくって読み聞かせをして欲しいと思います。スマホでスワイプするよりも本をめくる動作の方が赤ちゃんの脳にとって刺激になりますからね。絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションの一つです。一人で読みたがるまでは、お子さんとのふれあいを大切にし、一緒に読んであげるといいでしょう。shutterstock_338702495

絵本の読み聞かせが人生を豊かに

「絵本の読み聞かせをした方がいいのかな?」もしそう思ったのなら、是非今すぐにでも始めて下さい。赤ちゃんはお空で「この人の子供に生まれたい」と思って、ママを選んでいるので、ママが選んだ絵本はきっと気に入ってくれるはず。ですから自信を持って、ご自身のおすすめの本を読んであげてくださいね。人気絵本でなくても、他の人と違う選択をしてもいいのです。妊娠中、ママと赤ちゃんは一体ですから、ママが楽しく幸せなことこそが、お腹の赤ちゃんの楽しくて幸せなことなのです。

また、本を読む習慣のあるお子さんは、親の価値観に縛られず様々な視点でものを見ることができ、自分の世界を自分で広げていけます。学力や知識はもちろん、自分で生きる力も身につけていきます。大人になってからも読書力は人生を豊かにする上で役立ちますね。何かを知るためにその度足を運んで体験していては身が持ちませんが、本ならば誰かが既に体験していることをいつでもどこにいても学ぶことができます。

本を読むことを習慣にすることは親の心がけ次第です。その第一歩として、絵本が当たり前にある生活を送るには、やはり胎教から絵本を取り入れることなのではないでしょうか。

まとめ

親子のコミュニケーションツールとして利用しながら、生まれてからの学習の基礎作りもできてしまう絵本の読み聞かせは、1日数分でできることですが、その習慣が人生を何倍も豊かにしてくれる可能性を秘めています。ぜひお気に入りの一冊を見つけて読み聞かせをはじめて見てくださいね。shutterstock_239173765

広告

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

注目の専門家

注目の専門家

保健師・赤ちゃん発達アドバイザー

佐藤 千穂美

今週のピックアッププロフェッショナル

今週のピックアッププロフェッショナル

ウェディングアドバイザー

有賀 明美

プロフェッショナル一覧

プロフェッショナル募集

» 続きを読む

ピックアップ記事

ピックアップ記事

【子育て貧困世帯】子どものためにパパ・ママが知っておきたい育児支援まとめ


近年、問題になっている「子どもの貧困化」。
子どものために今、何ができるのでしょうか。

今回は、「子どもの貧困化」が進む今だからこそパパ・ママに知ってほしい育児支援やサービスについてご紹介します。

広告
モバイル