10 Aug 2016
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ずりばいとは?ハイハイに変わるのはいつから?期間は?
ずりばいは、床にお腹と胸がくっついている状態で手足を左右交互に出して移動していく方法です。
赤ちゃんは、まずこのずりばいから始め、その後ハイハイができるようになっていきます。
ずりばいを始めるのは寝返りが終わってからなので、早い子供なら7~8か月ぐらいから始めます。ずりばいの期間には個人差があり、ずりばいをしばらくして、1か月も経たないうちにハイハイをする子供もいれば、半年くらいずりばいをやり続ける子供もいます。
ずりばいで移動するけどなかなかハイハイしないのはなぜ?
◆まだ筋力が弱い
ハイハイでは、手のひらと両膝をついて床から離れた体を支え、持ち上がった体を空中でキープしておかないといけないので、腹筋や背筋の筋力が十分に育っていないとうまくできません。
◆手のひらを床につくことが苦手
手のひらを床につくことが苦手でずりばいをしてしまうという子供もいます。手のひらには感覚受容器がたくさんあり、手を床につくことで脳に対する刺激を感じすぎてしまうことが原因です。しかし、成長とともに慣れていく場合がほとんどですので、あまり心配する必要はないでしょう。
◆筋肉がやわらかい
良性の低緊張と言われる筋肉がやわらかい子供もいて、ぐっと力を入れた状態を保つことが苦手なためにハイハイしないということもあります。しかし、病気ではないので、少し時間はかかっても、ハイハイできるようになる子供もたくさんいます。
◆脳性まひなどの病気
脳性まひの場合は、足の緊張が強くて、足は伸びたまま手だけで移動していく子供が多いです。脳性まひも程度が軽い方から寝たきりの方までいらっしゃり、症状には個人差があります。
染色体や筋肉の病気がわかることもあるので、心配なら気になる場合は、病院で検査をしてみましょう
ハイハイの練習は必要なの?自分も赤ちゃんも楽しめる練習法や教え方は?
あまり厳しくする必要はないですが、ハイハイはとても大事な動きなので、できるだけ練習をさせてあげた方がいいでしょう。
ただし、練習と言っても、赤ちゃんの負担にならないよう遊びながら行うようにすることが大切です。
◆障害物を乗り越えさせる
例えば、ずりばいからなかなかハイハイをしない子供の場合は、フラットな床ではなく、ふわふわとしたマットのようなものの上をずりばいで進ませてあげるといいでしょう。また、クッションやお父さんお母さんが寝ている上をずりばいで乗り上げていくなど、少しでこぼこな所をずりばいさせると体に適度な負荷がかかり、筋力がついてきます。
◆お母さんの足の上にのせてゆらゆらする
お母さんが座って両足を伸ばしている上に、赤ちゃんを十字にクロスさせるようにうつ伏せに寝かせて、お母さんが膝をゆらゆらする方法も効果的です。上げ下げすると赤ちゃんの頭が上がったり、下がったりするので、下がった拍子に反射的にぱっと前に手をつくため、手を伸ばして支える練習ができます。
◆赤ちゃんの手を床についたまま体をゆらゆらする
脇を支えて赤ちゃんの体を前に傾けると、赤ちゃんは手を床につけられるので、ついた時にそのままお腹と足を支えてゆらゆら揺らしてみましょう。このようにすると膝や手のいろいろなところに重心がかかり、ハイハイに必要な筋力が発達します。
片足しか使わないずりばいをしていても、大丈夫?
◆原因は赤ちゃんの癖
生まれて3か月ぐらいの間に癖がついてしまうと、右足と左足の使い方に差が出てきてしまいます。これは、放っておいても治る子もいれば、左右の足を交互に使う動きをたくさんすると治っていく子供もいます。
◆マッサージ・足の運動をしてみよう
ずりばいで片足しか使わない場合は、どちらかに重心が偏ってしまっています。お母さんは子供と同じ格好でハイハイをしてみてください。そうすると体のどこに負担がかかっているのかわかるので、そこをマッサージしてあげましょう。また、足を曲げたり伸ばしたりし、右と左を同じように動かす運動をさせてあげることが大切です。
◆心配な場合は病院へ
中には、股関節の状態が悪く足がうまく動かせない子供や、脳性まひで片方の足がまひしているという子供もいます。そのため、本当に癖だけでやっているのか、それとも体の状態が悪いのか、気になるようなら一度専門家の先生に診てもらうようにしましょう。
まとめ
子供は自分が「動きたい」という意欲があって、ずりばいをするので、この気持ちをさらに育ててあげてほしいと思います。
なかなかハイハイをしないという子供も、上記の運動でメンテナンスをしてあげるだけで筋力がついてきて、どんどん自分の興味がある所に行けるようになってきます。「自分で動けた」「物を取りに行けた」というこの時の達成感はその後の自信につながってくるので、赤ちゃんが行きたいところに行ける環境を整えてあげてください。そして、ずりばいをたくさんさせてあげて、ハイハイができるようになるまでサポートをしてあげましょう。
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