7 Aug 2016

目次
指差しとは何?
指差しにはいろいろな種類があって、最初はお母さんが「あれを見て」と指差しをした方向を見るというところから始まります。そこから、指で指した先にはお母さんが伝えたい何かがあることを学んでいきます。そして、自分が楽しいことがあると、発見とともに指差しが始まると言われています。
通常1歳前ぐらいから、自分で見つけたものを「あーあー」と言いながら指差しをし始めます。その後は、自分が何かを取って欲しい、してほしいという時の要求の指差しが始まってきます。それができてくると自分が発見したことに対して、「お母さん見て」と伝えようとして指を指すようになります。もっと進むと、お母さんが絵本を見ながら「リンゴはどれ?」と言うとリンゴを指させるようになったり、人から聞かれたことに対して指差しで答えることができるようになったりなります。
赤ちゃんが指差ししないのはなぜ?自閉症や発達障害の可能性はある?
◆伝えたい気持ちがまだ育っていない
指差しをしない理由は、自分と物の関係を理解しても、それを人に伝えたい気持ちが、まだ育っていないことです。そして、このような時期は、人に気持ちを伝えようというより、自分が楽しむ発達段階のことが多いと思います。
◆自閉症・発達障害の可能性
1歳半の健診の時には、「指差しができますか」という項目があり、できないと経過観察になります。ただし、自閉症・発達障害でも指差しができる場合もあり、直接的な関連性があるものではないということを理解しておきましょう。
指差しはいつから?1歳半や2歳でも指差ししない子供は大丈夫?
個人差はありますが、早い子供だと9~10か月ぐらいから、平均的には1歳前ぐらいに始まります。ただし、伝えたい気持ちが少ない子供、コミュニケーション力が低い子供は指差しが遅く、言葉の発達、人との関わりの部分で発育がゆっくりな傾向があります。1歳半や2歳で指差ししないという場合は、指差しができるような関わりを積極的に持ってあげましょう。
赤ちゃんの指差しと手差しの違いはなに?手差しでも問題ない?
手差しは、指差しの一つ前の段階で赤ちゃんが行う意思表示です。
1本指の形ができるまでに手が発達していなければ指差しはできないため、指の形を上手に作れないうちは手を出すことで、自分の気持ちを伝えようとするのです。
そして、その後、気持ちが高まる機会が増えることで、だんだん手の使い方も上手になってきて1本を作れるようになります。
気持ちを伝えたくて、たくさん手差しをする子供で、うまく1本指が作れないのであれば、指をしっかり使うような遊びや指のマッサージで1本指の形が取れるようになることがあります。
また、指し示す対象があまり明確でない場合は、手差しをするだけで伝わるため、指差しをしようとしないので、きちんと目標物を設定してあげることがポイントです。指す物の近くまで行って、「これのことだね」とお母さんが指差しをしながら示してあげることで、できるようになってくる場合もあります。
赤ちゃんが指差しをしない時の正しい練習法は?
指が上手に使えなくて1本指が難しいという場合は、指を使った遊びをしてみましょう。握って離す力をつけるために、ぽっとん落としのように物を上から落として穴に入れる遊びはオススメです。
赤ちゃんは、握ることはできても、指の力を上手に緩めることが難しいため、はじめは離すという動きができません。つまんでいた物をぽとんと落とす遊びをすることで、握る・離すの動きを覚えることができ、手の発達につなげることができるのです。
まとめ
指差しするぐらいのお子さんは、発見がたくさんある毎日を過ごしています。ですから、ママも子供の発見をたくさん見つけさせてあげるサポートしてあげるといいですね。例えば、ママが「ほらほらこれすごいね」「おもしろいね」と指差しを誘導し、興味を持たせてあげたり、同じ目線で何かを発見した時の気持ちを共有したりすることが大切です。また、この時期は五感が育つ時期でもあるので、いろいろな発見をすることができる体験をたくさん積ませてあげてほしいなと思います。
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