子どもが学習障害かも・・・というパパ・ママへのアドバイス。チェックや検査の方法は?


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学習障害かもと思った時のセルフチェックの方法は?特徴や症状は?

学習障害とは、特定の教科の勉強だけ著しくできないというような症状を意味します。また、一般的な生活、会話などの認知機能は問題がない場合が多いようです。そのため、日常生活では普通だけれどある教科だけ異常なほどできないというような場合は、学習障害の可能性があると考えていいでしょう。shutterstock_79361542

学習障害の診断・検査の内容は?主な学習障害の定義は?

学習障害の検査の中には、視機能検査というものがあります。文字が読めない、書けないと言った問題には視機能が関連している場合があるので、まずはその検査で見る力に問題がないか疑います。

また、計算能力を調べるために、簡単な計算問題を行うこともあります。そういった検査では問題がある場合すぐにわかるので、年齢にそぐわない学力であれば、チェックが入ります。

学習障害の定義にとしては、読字障害や処理障害を持っていることが挙げられます。能力の種別としては、読み書き、計算、聞くの三つの大きな項目があり、この中で著しくできないことがあれば、学習障害と診断されます。

◆読む能力

読字障害というのは、字が読めない障害ですが、音読以前に、文字が認識できないということもあります。歪んで見えたり、ミラーのような状態で見えたり、「あいう」と並んでいる文字が、「あうい」と見えてしまうということが原因で、すらすら読めないというケースも見受けられます。
さらに、一列は読めても、また同じ行に目が戻ってしまって次の行が読めない、一行飛ばしてしまうという問題もあります。

◆書く能力

書く能力が弱い場合、文字を書き写す時に、形がうまく認識できず、違うものを書いてしまうということがあります。また、四角の中に文字を書かなければならないようなときも四角に入れることが難しいケースも多いです。

◆計算する能力

算数では、まず数の概念がわからない子供もいます。わかっても、計算ができない、一桁、二桁の小さい数字でもできないことがあります。

◆聞く能力

聴覚からの情報だけで、理解できているか、覚えていられるかを調べると、聞く能力に問題がある場合は音声情報の処理が著しく困難な場合があります。

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学習障害は遺伝するの?原因は?

遺伝についてはまだ解明されていませんが、妊娠時のアルコール摂取は関係があると言われています。また、学習障害は発達障害のうちの1つですので、脳の視覚、記憶などの認知機能の部分が損傷しているということが原因として挙げられます。

学習障害だと将来どうなる?大人になれば改善するの?

学習障害を克服するのは相当大変です。しかし、全ての能力が欠けているわけではないので、得意なものを伸ばすべきです。

学習障害を弊害と感じずに大きくなっていくために、大切なことは、親が子供にどれだけ興味を持たせるかです。学習障害に限らず、他の発達障害や知的発達に問題がある子供でも、好きなキャラクターの名前は覚えられたり、漢字も読めたりすることがあります。そのため、好きなものを見つけてあげ、興味を持たせることが一番です。パパ・ママはお子さんの好奇心を一緒に盛り上げ、追及するようにしましょう。

学習障害は国語・算数・英語など特定の教科ができないこともある?塾には行かせるべき?

多くの場合は、国語か算数のどちらかに現れますが、複数の教科に現れる場合もあります。
塾は、本人が行きたいと言えば行った方がいいでしょう。イヤイヤ行っても身に付きませんが、塾の先生と相性が良く、教え方が上手なら、やる気次第で克服できる場合もあるので、いい塾を探してあげる、合う家庭教師を付けてあげるといったことも大事でしょう。

最近では、発達障害の子供用の塾もあります。こういったところは先生方の理解があるので、教え方も言葉だけでなく絵や図を使ったり、レベル、スピードもその子に合わせたりしてくれるので、おすすめです。できるようになれば子供の自信になります。普通の塾が難しいという子の場合でも、発達障害者用なら通いやすいでしょう。

まとめ

発達障害の子は、好きなこと、興味のあること以外はなかなか伸びません。そのため、できないことに注目して、それを克服させようとするのではなくて、今現在好きなこと、興味のある分野をどれだけ深められるかが大事です。そのためにお父さん・お母さんは環境や教材、材料を与えたり、合う先生を見つけたりしてあげてくださいね。
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