子供が自閉症スペクトラムとわかったらどうすればいい？

◆体からアプローチする

子供が自閉症スペクトラムだとわかったら、スキンシップをたくさんとり、とにかく体からのアプローチを試みることが大切です。
また、発達機能を強化し、加速させるために、体を動かした遊びや運動で発達を促進させるようにしてあげましょう。

◆環境を整える

発達障害児は、困った行動をとることも多いですが、家の中の壊されたくないものは全部片付けるなど、できるだけ子供のやることを否定しないで済むような環境を整えましょう。怪我しないよう安全性を確保するためにも、環境の整備は大事です。

◆子供に合う方法を自分で見つける

検査は客観的意見の一つとして参考にしましょう。受けたからと言って何か変わるわけではなく、具体的なアドバイスがない場合は、医療にはあまり依存しないようにしましょう。

また、療育も療育機関によってやっていることは違うので、現在のお子さんの状態に療育機関がやっていることがぴったり合っているのかはわかりません。
他のお子さんがやっているから、うちの子にも合っている、とは限らないので、個別にするなど、考えましょう。療育機関に行ったら、それだけでもう安心とは思わないでほしいです。療育の先生が言っているから、やらせなければいけないと思ってしまうお母さんも多いですが、本当に子供に合った方法なのかを見極めてから実践することが大切です。自己判断力を付け、子供にとって本当に効果的な方法を選択ができるよう意識を持つことは非常に大切です。

自閉症スペクトラムの改善策はある？

◆タッチ療法

自閉症スペクトラムの改善法として効果的なものとして、タッチをお勧めしています。日常的に皮膚刺激を増やし、正しい関わり方をする事で、発達が促進され、症状が改善する場合があります。

◆小麦・牛乳・砂糖をやめる

小麦、牛乳、砂糖など特定の食品を摂ることをやめると改善するというケースもあります。ただし、全員が全員グルテンやカゼインなどの成分に反応しているとは限らないので、毛髪検査や血液検査で一度調べられるといいと思います。あまりに反応数値が高い場合は、改善につなげることもできるかもしれません。

◆腸内環境を整える

自閉症スペクトラムの子供は腸の状態があまり良くないとも言われています。腸の状態を改善することによって、多動性障害の症状がおさまったという事例も沢山あるので、腸内環境を整えるということも1つの方法です。

◆お母さんがカウンセリングを受ける

お母さんがストレスを抱え、イライラしてしまったり、大変過ぎて毎日怒鳴ってしまったりすると子供にも悪影響を及ぼす可能性があります。ですから、まずはお母さんが心のケアやカウンセリングを受けることも大切です。子供は大変敏感なので、お母さんの気持ちや意識が変わると、それだけで何もしていなくても子供の状態が変わってくる場合があります。

自閉症スペクトラムの子供のためにできる治療や訓練は？

自閉症スペクトラムは病気ではないので、治療法というものはなく、医療機関でも診断して終わりという場合がほとんどです。ですが、発達支援に特化した医療機関であれば、感覚統合の訓練施設などを所有している場合もあります。感覚統合の訓練では、バランスボールやブランコ、体をギュッと圧迫するような機械、遊具などを使って感覚を刺激し、発達を促します。
他には、頭脳発達のための訓練として、パズルや絵カードなどを使った学習的な要素があるものもあります。

自閉症スペクトラムを完治させることってできるの？

自閉症スペクトラムは、病気ではく、生まれ持った特性なので、完全に全部無くなって健常になるということはありません。ただし、知的に問題がない場合は、スキルを身につけて症状を克服し、自分の持っている特性や能力を活かして問題なく社会生活をおくっている方たちもたくさんいます。

まとめ

発達障害のお子さんをお持ちの方は、癇癪やこだわりなどで困ったときの対処法に目を向けがちですが、子供の場合はまだ発達途中で、まだこれから発達して行く段階なので、トラブルへの対処より、まずは筋肉や神経を発達させることの方が重要です。

そのことに気付いていない人が多いですし、情報としても少ないので、意識して発達を促すための情報を収集し、実践してみましょう。発達を促進させるための対策を対処と同時に、意識していただきたいです。