28 Jun 2016

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タッチセラピーって何?発達障害や自閉症の子供・赤ちゃんに効果がある?症状改善の可能性は?
タッチセラピーは、抱っこする、撫でる、触れるといったスキンシップによって発達を促すアプローチで、発達障害や自閉症の子供には大変効果的な方法です。
タッチをすることによってオキトキシンなどのホルモンが分泌され、脳の中の中枢神経の働きを改善し、その結果発達が促進されます。
脳の中枢神経の働きを良くするためには、伝達物質が必要ですが、発達障害の人はその伝達物質の分泌に異常があることがあります。オキシトシンには、その伝達物質の分泌促進・抑制などバランスをよくする働きがあります。近年では、タッチセラピーの効果が注目され始め、認知症や鬱などの医療ケアにも適用されています。
タッチセラピーでの治療が成功した具体例は?
タッチセラピーは、私自身が息子の発達障害改善のために始めました。
私の子供は重度の発達障害というわけではありませんが、全く人見知りをせず、他者との関係性が作れませんでした。意思の疎通もできず、呼んでも振り返らないという状態で、指示が全く入りませんでした。
他にも感覚の問題、癇癪、多動があって困り果てていたら、ある方がタッチセラピーを教えてくれました。そして、3ヶ月位生活を見直し、タッチセラピーを徹底的に実行したのです。すると、それまでは言葉が全く出なかったのに、言葉が出るようになって「ママ」と呼ぶようになりました。そこからは、私のことがきちんと認識できて、3歳半を過ぎると後追いが始まり、関係性がどんどんできていきました。さらには、会話ができるようになって、指示もわかるようになっていきました。
この体験を通し、私は今、発達障害でお悩みの方にタッチセラピーの効果をお伝えする活動を行っています。タッチを取り入れ、おねしょやトイレ関係の改善、会話が増えた、指示は入るようになった、癇癪・暴言が収まったなど、多くの改善事例があります。
タッチセラピーは資格がなくてもできる?具体的なやり方は?
タッチセラピーは資格がなくても問題ありません。とにかく抱っこしたり、すりすりしたり、よしよししていればいいので、具体的な方法、施術の仕方もありますが、それが重要と言うより、まずはお子さんに触れる事が大切です。
発達障害の子供の中には感覚過敏を持っているお子さんも多いので、触り方も「ギュー」とマッサージのように押されるのが好きな子もいれば、「すー」と撫でてもらうのが好きな子、足が好きな子や背中が好きな子など様々です。そのため、子供に合わせるということが一番正しい方法です。大事なのはお子さんがどれだけ気持ちよさそうな顔をしているかと言うことです。
つまり、お子さんが好きな所、強さ、時間をお母さんが探るというのがタッチセラピーなのです。子供が嫌がらず、気持ちよさそうな場合は、できるだけ長い時間行いましょう。子供は必要が無くなれば自分から「もういいよ」と必ず合図をします。
まとめ
タッチセラピーは、発達障害の子だけではなくて、恐らくどんなお子さんにも良い効果があります。愛情ホルモンであるオキシトシンは子供だけでなく、お母さんにも分泌されますので、お母さんの心も穏やかになり、子供がより愛おしくなる効果もあります。
また、あまり義務感で「やらなきゃ」と思うのではなくて、親子の関係性を築き、楽しみながら行うということが大切です。
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