赤ちゃんのおっぱいの量ってどれくらい? 回数・間隔の目安は?


新生児に必要なおっぱいの量と回数の目安は?

◆基本は「泣いたらあげる!」

母乳はミルクと比べて消化に時間がかからないので、頻繁にあげることになります。新生児が飲める1回の量は生後一週間で体重1kg当たり21ml。なので、3kgの新生児の赤ちゃんの場合、一回で60~70ml位しか飲めません。なので、少量ずつ何度も飲まなくてはいけないのは当然で30分~1時間おきでも問題ありません。基本的に、泣いたら吸わせましょう。回数的は一日に12回から15回でも大丈夫。少なくても4時間に8回以上飲めていれば心配ないでしょう。shutterstock_120176707

おっぱいの量が多いか少ないかわからない時はどうすればいい?あげすぎるとよくない?

◆おっぱいが足りないとおしっこに変化が!?

おっぱいが足りているかどうかは、一日の中で薄い色のおしっこが6~8回出ているかどうかを確認しましょう。これより少なくなってしまうと足りていない可能性があります。ただ、大切なのは回数だけではありません。水分が足りていないと濃縮尿と言って脱水症状の時のようにおしっこの色が濃くなります。ですから、色の濃さも重要です。いつもと同じようにおしっこが出ていれば、水分は足りているということです。回数が多い分には心配いりません。

◆吐いたり口から溢れるのはあげすぎなの?

吐く場合は飲み過ぎている可能性もあります。ただ、赤ちゃんの胃というのは縦型でしまりが良くありません。普段より少し頑張って飲んだ時などはお腹に力を入れた時に出る事もありますので、必ずしもあげ過ぎとは言えません。あげ過ぎるとお腹が張りすぎてしまい機嫌が悪くなることもあります。そういう場合はお母さんのお胸の上でうつぶせに寝かして抱っこして落ち着かせてあげてください。

◆あげすぎても大丈夫?

ミルクはあげ過ぎると良くありませんが、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげても問題はありません。また、肥満気味になるのでは?と心配される方もいますが、母乳育児の場合は体重が増えすぎたとしても月齢が進んで動くようになると自然と体が締まってくることが多いのであまり気にしなくて大丈夫でしょう。

生後1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月の授乳間隔はどれぐらい?

この時期はまだまだ1.5時間から2時間で起きて来ることも多いので、回数的には1日12回位でも大丈夫。徐々に回数がまとまってくるのが3ヵ月位で、1日6回~10回位に減ります。

◆1~2ヶ月は赤ちゃんのスタミナ次第

1ヶ月、2ヶ月のころは満腹まで飲む、というよりはスタミナが続くまで飲むといった感じです。おなかが空いていてもスタミナが切れるとちょっと飲んで寝てしまいます。そしてスタミナが回復したらまた起きて、おなかが空いていたら飲みます。授乳の間隔も2、3時間。場合によっては1.5時間くらいの時もあります。

◆変化が見られ始めるのは3ヶ月ごろ

3ヶ月になると胃の容量が増え、ほっぺの内側にお肉もついてくるので短時間でぐっと飲み干せるようになり、一回に飲める量が増えてきます。また、満腹中枢がしっかり発達するのもこの時期です。自分が満腹になるまで飲んで、お腹が空いたら欲しがるって言う風にメリハリがつき、授乳回数がまとまってきます。shutterstock_363625337

もうすぐ離乳食の生後4ヶ月・5ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔と量はどれぐらい?

この時期は回数としては6回~8回。離乳食が始まってもメインはおっぱいなので、離乳食の後にしっかり飲ませ、それ以外の時も合わせるとおっぱいの回数が一日に6~8回になります。飲んでいる量は目に見えないので分かりませんが、この頃には満腹感が発達しているのでおなかいっぱいになれば赤ちゃん自身が飲むのをやめることがほとんどなので、ほしがるだけあげましょう。

6ヶ月・7ケ月・8ヶ月児の授乳回数と授乳間隔は?

離乳食が2回食になる時期なので、回数的には離乳食後も含めて5回~6回。夜の授乳がある子はもうちょっと多いですし、朝まで寝る子は夜中じゅう飲まないこともあります。

ただ、一時期は朝まで寝るようになった子でも、8ヵ月位になり夜泣きが始まるとおっぱいをくわえて安心して寝るという子もいます。その時にはまた10回くらい吸うようになる子が出て来るでしょう。

赤ちゃんの体重が増えない原因は母乳不足?体重が重いのはあげすぎなの?

◆体重増加の目安

生後6ヵ月までの一日の体重増加の目安は18~30gです。定期的に体重を測り、増加分を日割りして一日あたり18~30g増えていれば大丈夫です。それより少ないと母乳が足りていない可能性があります。

◆母乳不足だけじゃない!体重が増えない原因は?

体重が増えない原因は母乳不足以外にもいくつか考えられます。おしゃぶりの使用や指しゃぶりをしていると小腹くらいだとおさまってしまい、それだけ母乳を欲しがる回数が減ってしまいます。また睡眠パターンや生活が乱れているのも原因の一つです。あとは、授乳時に気が散って上手く飲めていないということも考えられます。

◆体重が増えすぎてしまったら?

多少体重が増えても母乳であればあまり心配ありませんが、あまりにも増えているのであれば泣いたらすぐにおっぱいではなくて、あやすようにしましょう。3ヵ月までは泣く度におっぱいをあげても問題ありませんが、3ヵ月以降になったら、ただ眠いだけの時はあやしてあげる、退屈なだけの時は遊んであげるという風におっぱい以外で対応する事も必要になってきます。

前述の一日18~30グラムの基準は「これだけあれば大丈夫」という最低ラインなので増え過ぎという考え方はあまりありません。どうしても気になる場合は母子手帳にも記載されている乳児成長曲線当てはめてみてください。あまりにも曲線から飛び出ているという場合は医師などに相談してみましょう。shutterstock_250394230

まとめ

基本的におっぱいは、あげすぎて悪いという事はあまりありません。生後3ヵ月までは泣いたら吸わせる。3ヵ月以降になったらおっぱい以外であやすこともしていってもらえるといいと思います。

広告

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

注目の専門家

注目の専門家

保健師・赤ちゃん発達アドバイザー

佐藤 千穂美

今週のピックアッププロフェッショナル

今週のピックアッププロフェッショナル

ウェディングアドバイザー

有賀 明美

プロフェッショナル一覧

プロフェッショナル募集

» 続きを読む

ピックアップ記事

ピックアップ記事

【子育て貧困世帯】子どものためにパパ・ママが知っておきたい育児支援まとめ


近年、問題になっている「子どもの貧困化」。
子どものために今、何ができるのでしょうか。

今回は、「子どもの貧困化」が進む今だからこそパパ・ママに知ってほしい育児支援やサービスについてご紹介します。

広告
モバイル