17 Jun 2016

目次
母乳の詰まりの原因は?
母乳の詰まりからくるしこりの原因は主に2つのパターンが考えられます。乳房の中からの流れが滞ってしまい炎症を起こす乳腺炎と、母乳の出口である乳頭の先が詰まってしまう乳管閉塞です。
◆乳腺炎は体の巡りが原因
乳腺炎の原因になる母乳の詰まりは、体の中の血液の流れがうまく行っていない時に起こります。母乳は血液からできているため、血流が滞れば母乳の出が悪くなります。また、リンパの流れ、体液の流れも関係します。ストレス、冷え、寝不足はこれらの体の巡りを悪くする一因ですので注意しましょう。
その他、よく言われる原因に食べ物がありますが、それを食べたからと言って、全員が乳腺炎になるわけではなく、あまり密接に関係があるとはいえません。
◆乳管閉塞の詰まりは、うまく飲みとれないことが原因
乳管閉塞の原因は、赤ちゃんの飲み方が浅かったり、不安定な授乳姿勢のまま飲んでいたり、きついブラでの圧迫ということが挙げられます。赤ちゃんがうまく飲めていないことで、傷ができてしまい、体はそれを治そうとして膜を張ってしまうことも、詰まりの原因となります。
母乳が詰まりやすい人の特徴は?
・ストレスをためる人
・真面目な人
・頑張り屋さん
・家族の協力が得られなくてゆっくりする時間が取れない人
・生活リズムが乱れている人
などが詰まりやすいと言えます。
よくあるのが、上の子どもの運動会の後に詰まる、お盆やお正月に帰省して帰って来たら詰まる、などですね。いつもの生活のリズムが崩れたり、自分の授乳のタイミングがうまく行かなかったりすると詰まりやすくなります。
体質と言う点では、冷えやすいことは大きな原因となり、乳腺の太い細いと言うのは、あまり関係ありません。ストレスをためやすい人や冷えやすい体質の方は詰まることを繰り返す心配があります。もちろん一度きりという人も多いのですが、冷えやすい人は繰り返さないようできるだけ体を温かくして体内の巡りをよくしましょう。
母乳が詰まったときに試してみると良いことは?
◆いろんな方向から吸ってもらう
とにかく赤ちゃんを信じて、赤ちゃんに吸ってもらうのが第一です。これで詰まりが取れることがほとんどです。
その上で、いろいろな方向から吸ってもらうことも大切です。赤ちゃんの口は小さい上に、得意な方向の飲み方があるので、吸う方向が偏りがちです。横抱きとか、フットボール抱きとか、いろいろ試してみて、できるだけいろいろな方向から吸ってもらうと、はやく詰まりが取れます。
◆水分補給をこまめにし、圧力をかける
それから水分補給も大切です。詰まった部分を流すという意味で、水分はこまめにとってください。水分をとった上でしっかり吸ってもらうことが大切です。
そのときに詰まっている部分から飲んでもらうということで、詰まっている部分を、ちょっと掌などで圧迫するのは良いでしょう。もみほぐすのはよくないので、圧を高める程度で大丈夫です。全体的に広く圧迫してみてください。
◆自己流母乳マッサージはNG
母乳マッサージとして自分で触ることはあまりおすすめしません。自分で触って解消出来ることもあるかもしれませんが、自分で自分の乳房を見るという体制もつらく、自分で触ることで余計にひどくなってしまうことも多いので、注意が必要です。
乳首に白い塊ができて痛いときの解決法は?
この白い塊の正体は、乳管閉塞と関連していると考えられます。
乳首の先端の傷から炎症が起きてしまっていたり、周りの皮膚が硬くなったりして、乳腺の出口自体が狭くなってしまっていることもあります。このような症状がある場合は薬局やドラッグストアの授乳コーナーに置いてある乳頭ケア用のオイルで対処するのが良いでしょう。これを、授乳後に先端に塗ってラップをしておくのです。そして、次の授乳までそのままでいてください。そして、いつもどおり授乳してください。購入の際は、次の授乳のときに拭き取る必要のないオイルを選ぶと良いでしょう。
炎症の起こったところが擦れると痛いですので、肌着が直接触れないようにという意味でもラップはおすすめです。ラップをすることで硬くなった皮膚が柔らかくなり、傷も治りやすくなります。
また、痛んでも授乳を続けることに問題はありませんが、浅くくわえられると痛いので、深く吸ってもらうといいでしょう。更に傷つけることがないように、気をつけながら吸ってもらってください。
あまりに酷い場合には病院や、産院、助産院で見てもらうこともできます。日に日に酷くなる場合は検討してください。
母乳詰まりを解消するのにお茶が良いって本当?
ゴボウ茶が特におすすめですね。血液をサラサラにして、不要なものを溶かして流してくれる作用があります。乳腺炎を繰り返す人、冷え性体質の人に特に効果があります。
反対に飲まない方が良いお茶もあります。やはりカフェインが入っているものはよくないので避けるようにしましょう。ルイボスティーやハーブティーなどはカフェインが入っていないので、飲んでも大丈夫です。
まとめ
おっぱいが詰まると、痛みがあったり、胸が張って発熱したりして辛いですね。そのせいで「母乳って辛い」と思ってしまう人は多いです。ですが、赤ちゃんを信じて吸ってもらうことで解決することも多いのです。何か問題が起きても、その度に赤ちゃんを信じる。そうして解決して、母乳育児が続けられるようにできるといいなと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。