赤ちゃんの卒乳・断乳の時期はいつ頃?時期はどうやって見極めるの?


卒乳と断乳の違いは?

卒乳は「赤ちゃんが自らおっぱいを飲まなくなること」。断乳は「赤ちゃんの意志ではなく、お母さんの都合でおっぱいを辞めること」です。卒乳は子どもが主体で、断乳はお母さんが主体という点が大きく違います。

昔からよく「乳離れ」と言いますね。乳離れとは、自分でお乳から離れていくことです。ですが「乳離し」と言う日本語はありませんよね。この言葉からわかることは、昔から子ども自らおっぱいを飲まなくなる「卒乳」が主流だったということです。

断乳はきっと、新しくできたものなのですね。お母さんたちの職場復帰などもありますし、周囲からのプレッシャーなどもあるでしょう。そういった理由で、子どもは飲みたがっているのに、お母さんの都合で辞めてしまうことが増えています。

断乳の時期を見極めるポイントは?

◆スタスタ歩ける?

歩けるということは、これは外の世界に興味が湧いている証拠なので、自分で自立していける時期になったということでもあります。馬や牛など哺乳類の動物は、生まれ落ちて数分後には立って歩き、自立していきます。それなのに、人間の赤ちゃんは立って歩くまでに1年かかるのです。ですから、やはり、歩けないうちは未熟な状態で、お母さんに守られていなければならない時期なのです。外の世界に目が向き始める時期―卒乳を考えてもいい時期とするなら、スタスタと歩けていることは最低条件といえるでしょう。

◆おっぱい以外で水分を取れる?

母乳以外で水分を取れなければ、水分不足になって危険ですので、注意しましょう。また、栄養面を考えれば、離乳食も食べられるようになっていた方が良いですね。そのときの大切なのが、「食べることに興味があるかどうか?」です。「お腹が空いているか?」に関わらず、食べることに興味がなく、離乳食を食べない子もいます。時間が空いてお腹が空いているなら食べるということを、お母さんが見ていて感じ取れるなら、断乳しても大丈夫でしょう。

◆真夏と真冬は避ける

真夏と真冬を避けるということは、感染症の問題です。おっぱいを飲んでいる期間は、ストレスを溜めにくく、免疫力が高い状態なのですが、おっぱいを辞めた途端に、ストレスがかかってきてしまいます。ストレスが高い状態になると、免疫力が落ちて、感染症にかかりやすくなります。真夏は夏風邪、冬ならウイルスへの感染が心配です。免疫力が急激に落ちたときに感染症にかかると大変ですので、断乳はできるだけ春か秋をおすすめします。

赤ちゃんからの卒乳時期はいつ頃?

卒乳時期の世界平均は4.2歳。日本では1歳から1歳半が平均ですので、かなり早くにおっぱいを辞めている印象ですね。卒乳が早い子は確かにいるのですが、断乳するには早い年齢かもしれません。

卒乳・断乳が早いと何か問題はある??

卒乳が遅いことから来る悪い影響というのはほとんどありません。もっと言えば、長く遅くまで飲んでいて良いことはたくさんあるのです。

赤ちゃんにとってはお母さんの次に好きなモノ、大好きなモノがおっぱいだと思います。断乳が早いと、その大好きなモノを大好きな人に取られてしまったという不信感が芽生えてしまうかもしれません。その結果、情緒不安定になり、夜泣きが始まったり、日中常にイライラし始めたり、攻撃的になるということもあるのです。

これを和らげるために、一番おすすめなことはスキンシップです。肌を触れ合わせて、お母さんの音を聞いて、お母さんのにおいをかぎながらしていた一番のスキンシップがおっぱいだったのですから、その代わりの安心とふれあいを、断乳する前以上にあげてください。ぎゅっと抱きしめてあげる、いっぱい触れてあげるというのが大切ですね。

時々、とても早く自分から飲まなくなってしまった、卒乳がとても早かったと言う子どももいます。この場合は、それがその子のベストタイミングなので、なにか問題になる影響が出るということはないので安心してください。shutterstock_146409197

卒乳はどうやってする??おすすめの卒乳の仕方は?

授乳が辛くなり、お母さんがどうしても辞めたいというときは、「言い聞かせ卒乳」と言う方法をおすすめしています。卒乳の日を決めて、その日の一ヶ月前くらいから、卒乳に向けての心の準備をさせて行くという方法です。

この方法の大切な目的は2つです。言い聞かせをすることで「もうすぐおっぱいとバイバイする」と言うことを子どもがしっかりとわかって行くことが1つ目。もう1つはお母さんの「やっぱり辞めない方が良いかな?」「もうちょっとあげておこうかな?でも辞めたいな」という、揺らぐ気持ち整理することです。

言い聞かせ期間中には、子どもに「自分は大きくなったからおっぱいが要らないんだ」ということを、自分から思えるように声かけするのです。例えば、
・お茶がいっぱい飲めるようになったね
・ごはんがよく食べられるようになったね
・ボールが上手に投げられるね
などです。こんな風に、具体的に「大きくなったから出来るようになったね」ということを、たくさん話しかけてあげてください。そうして「出来るようになったことが増えたから、もうおっぱいは要らないよね?」という風に持って行くのです。

授乳を少しずつ減らして行く方法もありますね。ある程度ご飯が食べられて、おっぱい以外のもので水分が取れるなら、日中は要らないという場合もあります。おっぱいを欲しがっても、お腹が減っているわけではなく、寂しいだけかもしれないので、抱っこして抱きしめてあげるだけでも良いかもしれません。また、ちょっと喉が渇いただけなら、「お茶上手に飲めるから、お茶飲んでみる?」と他のものを提案してみるのも良いかもしれませんね。1歳を過ぎていれば、興味のあるもので遊んであげたりすれば、おっぱいをほしがらなくなることもあります。

こんな風におっぱいでなくても良いときは、他のいろいろな提案をして、徐々に昼間の授乳をなくしていくことができます。shutterstock_85926853

断乳後、夜泣きや便秘がひどくなることがあるって本当?正しい対処法は?

「言い聞かせ卒乳」をした場合は、夜泣きがたいへんになるということはないですが、突然前触れもなく辞めたとなると、お母さんに裏切られた気持ちや、自分がどうしたら良いのか?と言う戸惑いの気持ちが夜泣きに繋がって行きます。

しかし、やはり幼児期のストレスというのは、お母さんに撫でて触れてもらうことで解消出来るものです。きちんとお子さんと向き合って、見てあげて、触れ合ってあげるということが大切です。

便秘は水分補給の不足によるものが大きいです。おっぱい以外の水分を取れていないと、便秘になることも考えられます。

飲むものはお茶で良いでしょう。お茶を飲まないとお悩みのママたちもいますが、褒めると飲んでくれることも多いのです。ちょっとでも飲んでくれたら、「上手に飲めたね」と褒めて伸ばしてあげる。そして、「飲んでくれてママ嬉しいな!」とお母さんの嬉しい気持ちを伝えていると「じゃあもうちょっと飲もうかな」と思ってくれたりしますよ。

それから、大人の便秘のとき、食物繊維やオリゴ糖を摂ることや、運動も大切と言われますが、赤ちゃんも同じように効果はあるでしょう。ゴボウ茶もおすすめです。ゴボウ茶には食物繊維が豊富で、腸内環境を整えてくれるため、便秘改善になります。お母さんが飲んでいるものを少し薄めて飲ませてあげるといいですね。

まとめ

おっぱいを長く飲ませるということは、子どもにとってだけでなく、お母さんにとってもいいことがたくさんあります。周りの意見に左右されずに、我が子と一緒に、今あるおっぱいの時間を楽しんで、お子さんとお母さんのタイミングで卒乳を迎えてもらえたらいいなと思います。
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