母乳を出やすくするには?出にくい人の特徴は?食べ物・飲み物で変わるの?


母乳を出やすくする食べ物・飲み物は??

母乳を出やすくする食べ物、飲み物は、どちらも体を温めてくれるものがオススメです。

食べ物では、血行を良くし、体を温めてくれる効果のある大根や人参などの根菜類がいいですね。夏は探すのがたいへんになりますけれど、大根や人参などの根菜類は体を温めてくれるので良いのです。トマトやきゅうりは体を冷やすと言いますが、摂り過ぎなければ大丈夫でしょう。体を冷やす食べ物を食べるときには、体を温めるものを一緒に摂ると良いですね。具だくさんのお味噌汁などは特におすすめです。

飲み物では、水分を一日に2リットル以上取るのが理想的です。多いと感じるかもしれませんが、母乳の88%は水分なので、水分が充分に摂れていないと母乳が出なくなってしまうのです。授乳していない大人の女性が一日に必要な水分も2リットルくらいなので、授乳を開始したら2リットル以上飲むように心がけましょう。
暑い季節には、冷たいものが飲みたくなりますが、母乳のことを考えると冷たすぎるものは控えた方がいいでしょう。ただ、温かい飲み物を2リットル飲むのは大変ですので、せめて常温で大丈夫です。

飲み物でおすすめなのはタンポポ茶です。これはタンポポの根っこで出来ているお茶なので、根菜類と同じ効果があり、体を温めて血行を良くしてくれます。ゴボウ茶も血液や体液をサラサラにしてくれるという点では良いですが、どちらかと言うと乳腺炎など、母乳が詰まりやすい人におすすめです。母乳が出なくて悩んでいる人には、タンポポ茶をオススメしています。

また、パンよりご飯、洋菓子より和菓子が良いと言う説もありますが、あまりこだわらなくてもよいと思います。授乳中のお母さんは、妊娠前よりカロリーをたくさん消費するのでエネルギー不足にならないように気を付けましょう。

パン食で、ついついパンだけで食事を済ませてしまう方は、おかずを一緒に食べられる、ご飯食にすると栄養のバランスが良くなるでしょう。shutterstock_360491792

母乳を出やすくする方法とコツは?

母乳は赤ちゃんを出産したらすぐに出てくるものではありません。赤ちゃんに吸ってもらうことでホルモンが反応して、徐々に母乳を出し始めるのです。だから、最初は出なくて当たり前なのです。

大切なことは、出産後、出来るだけ早く赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうこと。出なくてもたくさん吸ってもらうのです。出ないのに吸わせてもかわいそうと思うお母さんもいるかもしれませんが、出ないからこそ吸ってもらいましょう。そこで諦めてミルクを足してしまうと、どんどん出にくくなってしまいます。母乳が出ないうちから乳首を吸ってもらい、しっかりと刺激を与えることが大切です。

また、数時間おきに授乳させることも大切です。最低でも一日に8回以上はおっぱいを吸ってもらってください。

また、母乳は血液で作られていますから、おっぱいに流れていく血行を良くするという意味で授乳の前後の肩回しなどは効果的です。軽い運動をすることも良いでしょう。

母乳が出ない原因とその解消法は?

最初は、ミルクを足し過ぎてしまうことが原因の場合が多いですね。ミルクを足し過ぎてしまって赤ちゃんが良く寝てしまう→寝てしまうのでおっぱいを吸ってもらえない→おっぱいを吸ってもらえないとホルモンが反応しない→ホルモンが反応しないから母乳が出ない、となってしまうことが多いのです。

体の冷えも原因となります。産後ママは、できるだけ冷えに気をつけて、お風呂に入れるようになったら、ゆっくり温まるようにしましょう。あと、水分摂取が極端に少ないと母乳が出なくなりますので、しっかり水分を摂ってくださいね。

母乳が出にくい人と出やすい人の違いは?

◆赤ちゃんにしっかり吸ってもらっているか?

これは赤ちゃんにしっかり吸ってもらっているか?吸わせられていないか?の違いです。体質というより、出産後の早いうちに、どれだけ吸わせることができるか?が肝心です。

入院中にたくさん吸わせている人は母乳が早くしっかりと出るようになります。入院中にほとんど吸わせられなかった人は、母乳を出すホルモンの分泌が低下し、そのまま出にくくなってしまうことがあります。赤ちゃんがうまくおっぱいを吸えないときは、入院中に病院の助産師さんに声をかけて、サポートを受けるといいでしょう。「母乳で育てたいので教えてください」と遠慮せずに話してみてください。

◆哺乳瓶を使用する時期

赤ちゃんとの相性によっておっぱいの出やすさが変わると言うことも言われますが、これは違います。どんな赤ちゃんでも、自分のお母さんのおっぱいは飲めるはずです。出産してすぐ、お母さんのお腹の上に赤ちゃんを乗せると、自分で上に這い上がって、おっぱいを探し出し自分でくわえるんですよ。これが本来の本能なのです。

それが、どうしておっぱいが吸えないと言うことが起こるのかと言うと、哺乳瓶がライバルになってしまうのですね。哺乳瓶は穴が開いていて飲みやすいため、そちらに慣れてしまうのです。吸いやすいおっぱいのお母さんと、吸いにくいお母さんがいるということはないのです。哺乳瓶を先に覚えてしまうとなかなかおっぱいを吸ってくれないかもしれません。でも、本来の本能として、赤ちゃんは自分のお母さんのおっぱいを吸う力がありますので、「自分のおっぱいはダメだ」と諦めないでくださいね。頑張って吸わせれば、きっと飲めるようになりますよ。shutterstock_305198882

母乳をたくさん出すにはどのようなことが大切?

リラックスして授乳することが大切です。緊張しているとホルモンがうまく働かず、おっぱいが出にくくなってしまいます。授乳時間は長いですから、楽な姿勢がとれるように、クッションやもたれることができるところを作るといいですね。

また、誰かが始終行ったり来たりしているとこでは落ち着きませんので、静かな授乳場所を作るのも大切です。他には、赤ちゃんの集中力を途切れさせないために、テレビは消す、携帯電話を見ない、などの工夫も大切です。

母乳の出を良くするために搾乳が良いと言われることもありますが、赤ちゃんが吸えるのであるならば、吸ってもらうのがいちばんです。搾乳を頑張るより、赤ちゃんに吸ってもらうことを頑張る方が良いです。

ただし、赤ちゃんが小さめに生まれてスタミナが続かない場合など、おっぱいを吸える状況にないときは、搾乳して赤ちゃんが吸ったように乳頭に刺激をあげておっぱいを出してもらうと、おっぱいも頑張って母乳を作ってくれます。搾乳は、赤ちゃんが吸えない場合の赤ちゃんの代わり、と考えれば良いと思います。赤ちゃんに吸ってもらっているのに、毎回搾乳する必要はありません。

妊娠中でも母乳を出やすくするためにできることはある?

母乳のために妊娠中はノーブラでいること。これが大切です。

母乳は血液から作られていますし、乳房には血管やリンパ管などがたくさん流れています。ワイヤーのブラを使うと、その流れを止めてしまって、産後に乳腺炎の原因になることもあるのです。ですから、妊娠中からおっぱいの発達を妨げないように、自宅ではノーブラで過ごしてほしいのです。

特に妊娠後期に入ると、どんどんおっぱいが大きくなってきます。乳腺がどんどん発達して、母乳を出す準備をする時期なのです。ですから、その時期にワイヤーなどで乳房を締め付けてしまうことはよくありません。

また、昔は乳頭の日光浴をしたり、ブラッシングをしたりして、乳頭に刺激を与える方法もありましたが、ノーブラで綿の肌着を着て歩くだけでも大丈夫。歩くたびに肌着と擦れ合い、適度な刺激になるのです。

乳頭マッサージもありますが、これは必ず必要と言うものではありません。お母さん自身が自分の乳頭は赤ちゃんが飲みやすい乳頭か?考え、自信が持てない場合などに、病院の助産師さんに聞いてみるといい、と言う程度です。相談すれば、妊娠中のマッサージ方法などを指導してくれます。

まとめ

赤ちゃんはお母さんのおっぱいが一番大好きです。ちょっとでも飲ませてくれたら、それでとっても幸せなのです。たくさんでなくても、吸わせることで良いことはいっぱいあります。赤ちゃんが上手に飲んでくれない!と、あまり落ち込まずに、まずは赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれる姿を見て、癒やされてくださいね。shutterstock_255209581

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