胎教に音楽は効果あり?専門家が選ぶおすすめクラシックランキング!


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クラシック音楽が胎教に効果あるって本当?

クラシック音楽を聴くと眠くなってしまう方、多いですよね。実は私もその一人です。クラシック音楽は学生時代に勉強していて、よくコンサートにも出かけたのですが、自分のお目当ての曲以外は眠たくなるのです。暗いホールで優雅なクラシック音楽を聴くってこの上なく心地よいですからね。そうなのです!まずこの「眠るのに心地よい音楽」であることが、クラシック音楽が胎教に良いと言われる第一の理由なのです。クラシック音楽の中に天才児をつくる秘密が隠されているというよりは、妊婦さんが眠くなるようなリラックス状態をつくることが、胎児の成長、脳の発達に望ましい環境をつくることに繋がるのです。

つい興奮してしまう大好きなアーティストの曲も、聴くことでママが幸せを感じるので、赤ちゃんにも良い影響を与えられますが、いつの間にか心地よく眠ってしまうようなクラシック音楽はリラックス効果抜群という点で胎教には理想的です。リラックスをするとママに「α波」という脳波が出て、おなかの赤ちゃんの脳波と共鳴し、赤ちゃんとコミュニケーションが取れたり、脳も著しく成長するなど、胎教への効果が高く期待できるのです。

ただ、クラシックを聴くと眠るどころかストレスを感じてしまう方は無理して聴かないほうがよいでしょうね。リラックスが何より大切です。

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胎教音楽はいつから?どうやって始めればいいの?

お腹の赤ちゃんの脳の形成は受精後3週間目から始まっていて、胎児の聴力は6カ月頃に完成します。胎児の脳の成長の為には、お母さんがリラックスする事が一番ですから、妊娠に気付いた時から始めて早すぎることはありません。ぜひ妊娠初期から始めてください。お茶の時間をクラシック音楽で素敵に演出して最高のリラックスタイムを楽しむと良いかもしれませんね。

赤ちゃんと一緒に音楽を楽しみたいということであれば、5カ月頃から毎日同じ時間に同じ曲(ママが飽きてしまったら他の曲に変更しても大丈夫ですよ)を1曲~30分程度リラックスしながら聴くと良いでしょう。胎動を感じるようになってきたら「好きな音楽があったら教えてね」などと伝えてあげると、蹴り返したり、よく動いて応えてくれることも。音楽を通して赤ちゃんと絆づくりをする気持ちで楽しんで聴いてみて下さい。

私自身の話になりますが、妊娠中ピアノを弾くことが楽しくて、午前中の決まった時間に毎日練習していたのですが、その時間はおなかの子どももグルングルンよく動いたので「楽しいね!」などと声掛けしていました。そのせいか娘は現在も音楽がなるとすぐ楽しそうに踊りだしますし、バレエのレッスンが大好きです。

◆イヤホンで聴いても赤ちゃんに聴こえてる?

胎児は、お腹の骨や皮膚組織の振動(骨導音)から音を認識しているのですが、イヤホンの音はイヤホンをつけている人の耳の鼓膜を振動させて音として認識されるので、胎児には聞こえません。(※例えば耳をふさいだ時に聞こえる自分の声は骨導音です。)ただ先述のとおり、胎教における音楽の一番の目的は、リラックスを生み出すことにありますので、ママがイヤホンで聞いたことで得られたリラックス効果は赤ちゃんの成長につながります。また、音楽を聴いてα波の脳波になった時にイメージを共有することができますので、曲のイメージが赤ちゃんに通じることはあるでしょう。

ただ移動中にスマートフォンなどで音楽を聴くことや、忙しいからといって動きながらイヤホンで聴いてもリラックスはできませんので、胎教の効果はあまり期待できません。またスマートフォンによる電磁波の危険性も指摘されていますから、できれば自宅やゆったりできる場所で少しの間リラックスしてスピーカーから聞こえる音楽に耳を傾けるようにした方が良いかと思います。

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バッハやモーツァルトが効果があると言われているのはなぜ?

モーツァルトの曲が胎教にいいという話は有名ですね。これはモーツァルトの曲に「1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ)」という現象があるからです。たとえば私たちの心拍は、ほぼ規則的に脈打ちますが、時々早くなったり遅くなったりします。このような規則性の中に意外性が見られることを「ゆらぎ」というのですが、特に弦楽器の音や、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、心拍リズムは、「1/fゆらぎ」と言いわれます。「1/fゆらぎ」の時、脳波はα波になり人はリラックスしている状態になります。だから胎教にいいのですね。

特にバッハやモーツァルトなど古典のクラシック音楽は心拍とおなじくらいのテンポで演奏される曲が多くゆらぎを含んでいるので、リラックス効果が高く胎児の鼓動も安定することから、胎教にはおすすめの音楽と言えるのでしょう。

また日本語は1500Hz以下という低い周波数のため、高い周波数をもつ英語などの言語環境がないまま育つと6歳のころには「音の壁」ができてしまい、その後高い周波数を聴きとるのが難しくなるそうですが、モーツァルトには3000Hz以上の高周波音を含む回数が多いので、高周波音を日本語環境でも聴くことができ、子供の早期教育や能力開発に良いとも言われているようです。

 

胎教クラシックおすすめランキング!

1:モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

人気のクラシック音楽の代表作。1楽章から4楽章まで全ておすすめ!

2:ヴィヴァルディ「四季より『春』」

卒業式の眠かった記憶がよみがえります。でもとっても美しいメロディー。

3:バッハ「ブランデンブルグ協奏曲第5番」

第1~6番までのどれもお勧めですが、筆者の一押しはこの5番。
宮廷のお姫様気分を味わえて、満ち足りた気分になれること間違いなし!

4:パッヘルベル「カノン」

テーマが何度も繰り返されてリラックス状態へ導きます。

5:モーツァルト「ディヴェルティメントニ長調K136」

全楽章軽やかで美しいメロディーです。

 

ここでは主に「ゆらぎ」を意識してオーケストラで演奏される曲をあげましたが、ショパンやドビュッシーのピアノ曲も美しいものが多く、優雅なマタニティライフにお勧めです。

ユーチューブで簡単に検索できますし、アマゾンでもCDの視聴ができます。ぜひお気に入りの曲と演奏者をみつけて生活に取り入れてみてください。

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ママの気持ちに意味がある

ここで挙げたランキングは明るい印象の曲ばかりにしましたが、これにも意味があります。胎教に大事なのはまずリラックスです。これは赤ちゃんが安定したママの心拍を聞くことは成長に必要な安定した環境の確保につながっているからです。その上でさらにママが明るくハッピーな気持ちになると、ママの血中の幸せホルモンや快感ホルモンが胎盤から赤ちゃんにも影響し赤ちゃんも同時に幸せを感じられます。大人でも心が健康な時は病気になりにくいもの。お腹の赤ちゃんにも明るい気持ちで病気と無縁な健やかに育つ環境をつくってあげたいですね。

 

まとめ

このように、クラシック音楽はゆらぎや高周波音を含むので、リラックスできたり能力開発につながったりと、胎教におすすめですが、ママの感情も大事ですから義務感や無理は禁物です。まずはむずかしく考えすぎずクラシック音楽を気軽に聞いてみることから試してみて下さい。

 

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